ゴヤ展
飛行機の中で爆睡したせいか寝付けず、そのうえ、ウインドウズのアップデートを始めたため、モバイルSuicaの設定、仙台訪問中の計画を練った。
Suicaは関東・東北を旅行するときに持っていると相当に便利なので、随分昔から使用している。しかし、海外では使用していないので、別バッグにいれていたら、他の荷物と一緒に北九州の実家へ送ってしまった。
携帯のモバイルSuica機能は使っていなかったので、インターネットで調べて、モバイルSuicaを使うことにした。
View Suicaクレジットカードを持っていると、モバイルSuica年会費が無料になるようだったが、クレジットカード番号の他に、カード裏に記載されている3桁のセキュリティーコードが必要とのこと。諦めて他のクレジットカードを利用した。1000円の年会費も支払う。ちょっと悔しい。
9時半に国立西洋美術館前で、退職前までいろいろと相談に乗ってくれていた先輩と会う約束をしているので、午前9時前にチェックアウトした。
上野駅でコインロッカーを探すが、昔、おいてあった場所にない。掃除しているおばさんに尋ねたところ、上野公園と全く反対の場所を指示される。
結局、5分の遅刻。寒い中、先輩を外で待たせるなんて、後輩として失格。東京都いうより日本の時間の流れにあわせるためには少しリハビリの時間が必要。
農水には私が尊敬している同僚が多くいる。私は公務員(正確には特定独立行政法人だが)を途中退職したことは全然後悔していないし、今では正解だったと確信している。退職した直接の原因は、不○事の隠蔽を繰り返し、身の保全に走ってばかりいる上層部と、その上層部にこびへつらい、努力も勉強もしない同僚や後輩に自分の未来を託す気にはなれなかったためだが、尊敬している現役の先輩やOB、元同僚も数多く存在する。
オリンパスではないが、不祥事はいつか必ず表に出る。上層部の責任ある立場についた人間は過去の不○事を隠すことに腐心するのではなく、不○事を明らかにし、その原因をきちんと究明、二度と同じことを繰り返さないためにどのような対策が必要か真剣に議論し、その対策を実践する旗振りを行うことが肝心だと思う。
そうは言ってもサラリーマン。家族を守るべき立場にあれば、組織の飛び出すことは難しいと思う。
国立西洋美術館の前で待ち合わせしたのは、そういう人達のうちの一人で、うつ病を患ったため、本省(霞ヶ関)から独立行政法人になる直前の私が所属していた組織に異動してきた人。
今年、定年退職するその先輩は、うつ病を患い、少し良くなり始めた頃に油絵を始めた。最近、サボっていて全然進んでいないというメールを貰ったことがあったため、久し振りの再開に「ゴヤ展」の会場を選んだ。少しでも刺激を受けて、また、絵を再開して欲しいと願う。
ゴヤ展のあと、喫茶店に入り、午後1時過ぎまで、震災の状況、政府の対応等について、先輩自身の見方及び考え方をお聞きした。海外のニュースソースを主体に日本のニュースをインターネットで確認していると日本政府の動きにものすごい違和感を覚えるからだ。
以前のような鋭さはないが、事象を多角的に捉え判断する昔からのやり方は健全だ。大学で人を判断するのは良くないのだろうが、私の知っている農水省の東大卒の先輩・後輩には、あまり外れがいない。判断力が段違いに良く、しかも、早い。
退職前に、農水省で働く東大卒の「人間のくず」に出会わなかったら、東大出と言うことだけで私は全面的に信頼する癖を付けていたかもしれない。
その後、場所をレストランに移して、結局、午後7時近くまでお付き合いいただいた。日本に戻るべきかどうか迷っている私の進路についても相談し、かなりテンぱった状態にいた心が少し落ち着く。でもまだ、長時間の日本語を話すのは難しい。
上野駅で先輩と別れた後、アメ横で中国製1920円の防寒着を購入した。上野駅に向かう途中、早速、モバイルSuicaを使って上野から仙台までの特急券を9500円で購入。「はやて」に乗車。
1時間半程度で仙台に到着。駅前のモントレ仙台というホテルを予約しているが、駅から出てもどこにあるか判らない。他のホテルの陰で仙台駅を出てすぐには見えなかった。
時間はハッキリ覚えていないが午後10時頃に到着したと思う。
ホテルは木がふんだんに使われており、高級感がある。部屋にあった机や椅子も快適だ。前日泊まった上野のホテルは椅子が堅いうえ、結構冷えたので、今日は快適に過ごせそうだ。
今回の旅行で消費する予算(金額)は最低十万円。ホテルも少し高級なものを選択した。
チェックインをすませ、部屋に荷物を置いた後、セブンイレブンに買い物に出かけ,缶コーヒー等飲み物を調達する。日本にいる時はセブンイレブンで新製品が並ぶたびに買い物していたが、今回も抹茶入り缶コーヒーというものを見つけて思わず購入。その辺の癖は直らないようだ。
1日だけで、被災地をまわるのに効率的な方法を考えたが、奥松島から石巻をタクシーで見て回ることにする。市内の移動には「仙台まるごとパス」を利用することにした。
結局、今日も、寝たのは午前4時。