haru_z1kのブログ

30年勤めた国家公務員を中途退職し、ボリビアで中山間地農業をやっていましたが、実家の事情で急きょ帰国しなければならない羽目に...。ボリビアには当分戻れそうにないので、これ以上ボケが進まないように、ニュースや生活の中から頭の体操をしていこうと考えています。

情報収集の日々

自然に囲まれ、大勢の友人達と楽しく過ごす、そして、日本語の少ない世界で3年も過ごしていると、情報に対するどん欲さなんてほとんど無くしていたのかもしれない。

3月16日にキプロスで預金者から金を税としてむしり取るという暴挙を決めたというニュースが、こんなにも世界経済に影響を与えるとは。自分の情報に対する取捨選択能力が落ちているのか3年の間に経済に対する感度が落ちたのか・・・。

キプロスのユーロ圏における資産なんて1パーセントにも達していなかったはずなのに、なんで世界中が大騒ぎしてるんだろう?というのが今の素直な気持ち。あえて、理由付けするなら昨年11月以降急速に進んだ円安・株高の警戒感と、キプロスのニュース前にあった調整の兆しが、たまたまヒットしたんじゃないかと。

そういえば、金が1トロイオンス1600ドルを回復しているし、ダウの市場最高値更新にも、ちょっと息切れ感がある。

FRBは今日もドルを放出(国債買い入れ)するだろうか?

 

リハビリではないが、この数ヶ月間、インターネットで情報収集しながら、経済に対する感を取り戻そうと努力している。退職前に利用していた主なサイトは日経BP、ダイヤモンドオンライン、キーマンズネットで、それは今も変わっていない。ただ、ボリビアに居る間は月に一度も見ていなかった。

日本に帰る際、マイアミとサンフランシスコの空港で多くの人々がMac Book ProやiPadを使っているのを見かけた。日本ではバスだろうが電車だろうがスマホを使っている人を見かけない日は無い。携帯電話は、NTTとSoftBankの1台ずつを所有しているが、両方ともガラパゴス携帯だ。(私はガラ携と揶揄されるこの携帯電話は世界に誇れるものだと思っている。どこの国に行っても、これ一つで身分証明書、買い物からバス電車まで利用できるなんてアイテムが存在する国は無い。なんで、日本人は皆、この優れものをばかにするのだろうか?)

私は第4世代のiPod Touchを所有しているので、iPhoneの操作性が優れているのは理解しているつもりだ。ただ、スマホに毎月6千円も支払うのは躊躇する。ガラ携は月2千円程度しか払っていない。(私の帰国は、お世話に預かった昔の上司2人と親友の数人にしか伝えていない。そのため、今でも通話料はほとんど0だ。友人達に嘘はつきたくないし、バカな妹のことはできるだけ触れたくない。)しかし、歳のせいかiPodの小さな画面では字が見づらくて仕方がなかった。そのため、Kindle HDを購入した。Kindle HDを購入する際、iPad miniと随分比較検討したのだが、新しい操作性やビジネスモデルを知るという観点からKindle HDを最終的に選択した。

 

ちょうどキャンペーン(1500円分のダウンロード券付き)をやっていたので、キャンペーンで書籍、コミック、ミュージック(MP3ストア)を購入した。

さすがに電子書籍は購入しやすい。特に洋書が簡単に検索できるのはありがたい。しかも無料の本が大量にある。なるほど人気がある訳だ。

私が購入した主な本は、書籍では「総合商社の研究」、コミックでは「ビブリア古書堂の事件簿」、音楽ではABBAなどである。

総合商社の研究は、今、構想中の新しく設立しようと考えている会社のコンセプトをまとめるためだが、三井物産という会社に対して公務員時代から「なんとなく」すごいなと感じていたので、その理由を知りたかったのもある。

コミックはお薦めのトップにあり、半額以下で売られていたので衝動買いしたのだが、学生時代読書好きだった私の好奇心を呼び覚ますには十分な本だった。このコミックに出てくる夏目漱石の「それから」の内容を思い出したくて、Kindle本で検索をかけたら無料で配布されていた。むかし随分と読みふけった「太宰」も無料本の中に多数存在した。他にも紫式部や洋書も多く無料で配布されているので、これだけでもKindleを購入して良かったと思った。洋書は英語やスペイン語といった言語でも選択できるし、英語だと自動読み上げ機能が付いているものも多いので英語を勉強したい中学生等にも「超」お勧めだ。

ちなみに、公務員時代のことを思い出すと、まだ怒りを覚えるので、少し気持ちの整理が付いたら、自分なりの総括として、公務員制度について考えをまとめてみようと思っているので、その参考書もタダで手に入らないかと探してみたのだが・・・。

残念ながら、Max Weverは、さすがにタダでは見つからなかった。100年近く前の人間によって研究された「官僚制度」の弊害が今も活きているというのは、「情報化社会としてどうよ。」というのが私の持論 (^O^)なのだが 。

それから、Robert King Mertonという人が「官僚制の逆機能」という研究発表をしているらしい。こちらは、読んだことが無いので、いつか入手したいなと思っている。(電子書籍でも4〜5千円する。)

これから公務員を目指そうと思っている人は、官僚制の弊害についてある程度頭に入れてから、流されないように注意して欲しい。

①公務員なんて、「身分」だけで、ちっとも人より秀でているのではないということ。

②時には身分を捨てる覚悟(辞める勇気)が必要になるので、日々、研鑽を怠らないこと。まぁ、法を遵守させる立場にある人が法をねじ曲げるというのは「万死に値する」なんて思っていたのは700人もいた組織で私ひとりだったような気がするけど。

③公務員において「想定外」という言葉は存在しない。「想定外」という言葉は「怠慢」以外のなにものでもない。

 

閑話休題。話をKindleに戻す。

音は付属のスビーカーだけで聴いても、けっこう使えるので、ちょっとした会合なんかでBGMとして使用したり、会話の内容を検討するのにも十分使えると思う。また、Bluetoothイヤホンも今まで使っていたiPod用のヤツがそのまま使えたので、本体さえ買えば、結構、使えるヤツだと思う。ただ、音楽の購入については、検索・試聴・購入のしやすさ、全てにおいてiTuneにはかなわないと思う。

 

さて、では問題がないのかといえば実は「おお有り」だ。

私は既にeBook Japanで多くの電子書籍を購入しているし、紀伊国屋や日経BP電子書籍も持っている。ソースネクストの超字幕シリーズも利用している。これらがすべてKindle上ではみられない。字が小さくて読みづらいから7inchタブレットを購入したのにこれでは役に立たない。また、iMacやMac Book Pro等のMacOSX上でもみられない。

アマゾンで購入した電子書籍等はiPhoneや他のアンドロイド端末ではみられるのに、なんか、「腹黒さ」というか「UNFAIRさ」を感じる。

ちょうど、マイクロソフトがオフィスを2万円で売っていた時期があって、統合ソフトでこの値段ならと、それまで使用していたWord Perfect、一太郎、Lotus1-2-3を全てこのオフィス製品に変えたら、ライバルが居なくなったとたん、アップデートにでさえ法外な値段を付けて売りだしたのを思い出してしまった。

そのうえ、つい先日、アマゾンの多くの販売品が急に値上げされた。抗議が殺到したようで、ある程度、前の値段に戻ったようだが、電子書籍(洋書)の一部は、値上げされたままだ。そういえば、私はアマゾンのプライム会員といって年会費を払えば、全て配送料無料でお急ぎ便の扱いになっていたはずなのだが、「無通告」で一部の販売品は一定の金額以上買わないと配送料がかかるようになった。

もし、Kindleを購入するなら、アマゾンがシアトルの会社であり、日本に税金を納めていないことも考慮して、購入して欲しい。日本人の感性で信用してはならない会社だということだ。アメリカ人はきちんとビジネスと割り切って考えている。