haru_z1kのブログ

30年勤めた国家公務員を中途退職し、ボリビアで中山間地農業をやっていましたが、実家の事情で急きょ帰国しなければならない羽目に...。ボリビアには当分戻れそうにないので、これ以上ボケが進まないように、ニュースや生活の中から頭の体操をしていこうと考えています。

中国のインフルエンザニュースとBSE

中国の上海近くで豚の死骸が一万頭近く不法投棄されていたとか、アヒルの死骸が数千羽とかいうような記事が載っていたと思ったら、新型インフルエンザで3人死亡というニュースが飛び込んできた。

このことで思い出したのは10年以上前になるがヨーロッパで狂牛病の牛が大量発生したという小さな記事とそれが新型クロイツェル・ヤコブ病の死人と関連づけられるまでさらに数年かかったといういわゆるBSE問題。

日本でも原因が配合飼料に使われていた肉骨粉ではないかとか飼料添加物ではないかとかいろいろいわれたが、結局、発生源は特定できていない。そのため、30月齢以上の牛に全頭検査が導入されていたが、やっと、48月齢以上の牛に検査が緩和されたというニュースがあった。(原因が特定できなかったため、全頭検査をして「安全」を国民にアピールした。原点が特定できていれば、その対策を十分に講じていれば済んだ話だったと思う。)

怖いのは中国が豚やアヒルの死因を特定していないのに流通制限をしていないこと。

死骸を裁いて売る業者がいようが、豚やアヒルが抗生物質まみれであろうが、それは大きな問題ではない。原因がわかっていれば対応のしようがあるから。しかし、原因が特定できていないのに流通の制限がなければ、手遅れになるまで拡散してしまう可能性がある。

日本にも悪質業者がいて、産地偽装してこの中国産の肉が流通している可能性があると思う。厚生労働省や食品検査をしている機関は十二分に注意して水際で食い止めて欲しい。原子力安全委員会のような自らの仕事を放棄していたような公的機関は要らないのだから。