円高は政府にとって歓迎すべきこと。
1ドル95円を切る水準が2日続いている。
閣僚や日銀からは事態を静観する発言が続いている。自民党内部がぶれないのはきちんと統制がとれていることの証だろう。(民主党の無様さとは雲泥の差)
異次元緩和と言われるものが、バブルを形成して景気に弾みをつける目的ではなかったことが、これでハッキリした。
安倍政権は、これから、打ち出していく景気対策に絶対の自信を持っているということだろう。
日本が、今後最低2年間は円を大量に印刷するとハッキリ公言しているにもかかわらず、黒田氏が日銀総裁就任以前の水準に戻ったということは、様々な対外政策を打ち出していく上で支援になる。
また、資源を輸入に頼らざるを得ない電力会社や外食産業及び電機産業等生産拠点を海外にシフトしてしまった企業もこれで一息つけるうえ、政府が今の姿勢を貫けば、今のうちに今後の戦略を構築していく時間的余裕もできる。
当然1ドル80円を切る水準で戦い続けてきた輸出企業は、この程度の水準でも十分に利益を確保していくことができる。
ソ連が崩壊しドイツの壁が壊れたときと同じくらい日本の今後に期待している。