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haru_z1kのブログ

30年勤めた国家公務員を中途退職し、ボリビアで中山間地農業をやっていましたが、実家の事情で急きょ帰国しなければならない羽目に...。ボリビアには当分戻れそうにないので、これ以上ボケが進まないように、ニュースや生活の中から頭の体操をしていこうと考えています。

取り調べの可視化(えん罪事件)

昨日のニュースで法制審議会が、刑事司法制度改革の一環として、裁判員裁判の事件と検察の独自捜査事件を対象にすべての過程で取り調べの録音・録画を行ったり司法取引を行うよう答申したとの記事が載っていました。


録音・録画や司法取引 法改正の要綱答申 NHKニュース

地方公務員である警察官の中には、法をまともに読むことができない者や地位と権力を勘違いしている者が多くいることは周知の事実ですが、私は、全ての取り調べを可視化することによって、警察官に公務員としての自覚を持たせ、OJTの中で自らを高めていくための努力をさせることができると考えています。また、司法取引についても、組織犯罪のように高見にいる者が実際の犯罪の命令を下しているのに、証拠が極めて掴みづらく、トカゲのしっぽ切りのように本体には全く影響していない犯罪には有効な手段だと思っています。

だから、少しでも前進であるこのニュースに対して好意的なコメントを書こうと思っていたら、足利事件でえん罪となった菅谷(すがや)さんはかなり厳しいコメントを寄せていることに驚き、何が問題なのか、少し調べてから書くことにしました。

 

その結果、私が日本にいない間に、かなり深刻なえん罪事件があって、両方とも深く検察が関わっていることを知り、非常に暗い気持ちになってしまいました。

まず、足利事件ですが、ボリビアでも、たまにNHKは見ていましたし、メルマガで配信されているニュースにはある程度目を通していましたので、この事件が間違ったDNA鑑定によるえん罪程度の認識は持っていました。

しかし、インターネットで調べて見ると、DNAだけでなく、警察官による見込捜査で容疑者の絞り込みが行われたことや長時間の暴行による自白強要があったりと、警察組織のかなり上層部が関与していなければ起こりえない状況があったにもかかわらず、現在でも、当時の警察官や検察を含めて誰も処分されていないことが判りました。しかも、日本テレビ社会部記者の清水潔氏によると、真犯人がいまだ闊歩している状況で時効を理由に警察が動いていないどころか真犯人特定に繋がる有効な証拠(犯人の精液のついたTシャツ)を、被害者遺族に返還しようとしないことも判りました。清水氏によると当時のDNA鑑定が誤りだと証明されたら、他の事件に影響するかもしれないという検察のメンツが影響しているのではということですが、事実だとしたら、真実を明らかにするという検察の存在理由を否定しかねない重大事案だと思います。

2011年4月1日号の文藝春秋に詳しい内容が載っているようですが、入手困難なため、リンクを載せておきます。

http://zasshi-journalismsyo.jp/pdf/sakuhin_sugaya.pdf

 

もう一つのえん罪事件は、厚生労働省村木厚子事務次官が逮捕された「大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件」です。こちらの方は、事件が私の出国前に起こっていたことや「国家公務員の犯罪」ということもあって、ボリビアでも、事件の経緯について、詳細を入手していましたが、検察の腐敗を知り「早期退職していて良かった。」と実感したのを覚えています。(村木さんが逮捕された当初は、厚生労働省の腐敗はかなり深刻なレベルなのかと感じていました。霞ヶ関では、日の当たる部署の局長クラスになると、相当優秀なので、犯罪に巻き込まれたり自ら犯罪に手を染めるような人はまず見当たりませんから。)

 

検察は、法改正前に、きちんと過去を検証・反省し、改めるべきところを改めていかなければならないと感じました。また、安倍政権も過去の不祥事を検証し、正すべきところを正していかないと、せっかくのアベノミクスによる景気も、なにかひとつの不祥事が発覚したことを契機に坂道を転げるように落ちていく事態になりかねないとも,思いました。