カネボウの「地雷原」発言について考える。
昨日の日経に次のようなニュースがありました。
白斑被害者は「地雷原」 カネボウ中日本支社、幹部会議資料で :日本経済新聞
カネボウ化粧品は「発症したお客さまに誠心誠意対応する全社方針に反する不適切な表現であり、大変遺憾に思う。関係者に厳重注意する。」と釈明しているそうですが、この資料が作られたのが昨年8月であることを考えると、会議出席者の大半がこの発言を容認していたことは明らかです。
カネボウは、事故が発生していることを掴んでいながら、問題を認めるのに時間をかけたため、被害を拡大させたことが世間の非難を集めましたが、この資料によって、被害者を人間扱いしていない企業としての体質がよく現れていると感じました。
アメーバに実際の被害者らしき人が今年6月17日にアップしているブログがありますので紹介します。被害者側から連絡しない限り相手に問題が無いと捉えるというのが下地にありますね。
これは、以前、私が、交通事故被害で、こちらが仕事が忙しすぎて確認できなかったことを幸いに、私が修理を頼んだバイク屋さんに「今回の事故はharu_z1kが悪いので、できるだけ安く修理した方が彼のためだ。」とか吹聴して回っていた悪質損保会社と遜色ないくらい誠意が感じられない対応です。
ところでこのニュース。
Googleで「カネボウ 白斑」と検索をかけると、日経以外では、MSN、中日新聞、NHKそして読売が記事として取り上げていることが確認できました。
カネボウ、白斑被害者は「地雷原」 賠償を警戒 - MSN産経ニュース
白斑被害者を「地雷原」 カネボウ支社内部資料:一面:中日新聞(CHUNICHI Web)
白斑被害者を「地雷原」…カネボウ子会社会議で : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
ところが、朝日がありません。
それで朝日デジタルで「カネボウ」と入力し、検索してみましたが、該当する記事はありませんでした。(2014.9.28 14:45現在)
これ以上スポンサーを減らしたくないという思惑が透けて見えるし、「女性の人権」などという言葉を二度と使って欲しくない最低の報道機関です。