haru_z1kのブログ

30年勤めた国家公務員を中途退職し、ボリビアで中山間地農業をやっていましたが、実家の事情で急きょ帰国しなければならない羽目に...。ボリビアには当分戻れそうにないので、これ以上ボケが進まないように、ニュースや生活の中から頭の体操をしていこうと考えています。

時給を考える(齢54からの就職活動)

日中の時給720円、夜勤の時給900円。

これって高いのか安いのか考えてみました。

まず労働者の視点で。業務量に対する時給という考えで行けば、単純に来客数で比較するのが一番です。それで、

2014年12月19日(金)の6時〜7時、13時〜14時、22時〜23時、2時〜3時の来店者数を調べ、それをもとに業務量を推量しました。13時〜14時の調査以降は駐車場にいたお客も人数に入れています。(それまでは、平日のこの時間帯で駐車場が一杯になっているコンビニがあるなんて想像していませんでした。さすがセブン...)

まず、時給からいくと同じコンビニではセブンイレブンさんが飛び抜けていて日給で20円、夜勤だと40円程度高く設定されています。私が見ている限り業務量は、ほぼ同等の店舗が1、2割増しが1、5割増しが1です。ファミリーマートとポプラの時給は全く同じですが、業務量はファミマが1割減1、2割減が1、ポプラは8割減(たまたま?)でした。ローソンは2割減が2です。

FFでは吉野屋さんが日中750円、松屋さんが深夜1000円(夜勤しか募集がかかっていませんでしたが日中だと800円程度のようです。)、資さんうどんが一番安い時間帯で765円(求人は出ていませんのでHP調査です。パート雇用より正社員が多いようですね。)でした。こちらは業種が違うので、業務量は単純比較できませんが、資さんうどんは群を抜いて来客数が多いです。12時〜13時、18時〜20時のゴールデンタイムを除いても、二倍以上といったところでしょうか。吉野屋さんと松屋さんはゴールデンタイムを差し引いちゃうと3割減といったところでしょうか。

業務量に対する給与という考えで行けば、この近所では松屋さんが一番条件的に良いようですね。それに松屋さんはチケット制で現金に直接触れる機会が少ないというのが気に入りました。やはり、衛生管理で一番問題となるのはお金の取り扱いですから。

 

それでは今度は経営者視点で時給を考えてみましょう。

日本フランチャイズチェーン協会のデータによると昨年10月の平均客単価は595円でしたからコンビニってあまり儲かっていないんですよね。しかも、全店ベースでの来客数は増加しているけど既存店ベースでは減少ってことは、コンビニの数が増えてお客を取り合っているということです。


10月のコンビニの平均客単価は既存店ベースで2カ月ぶりのプラスに | 日本で唯一のフランチャイズ(FC)専門誌

 

そういう状況でローソンが始めた「ヒト手間」。

時給で720円〜900円ということは、労働者に1分あたり12円〜15円支払うということです。

一杯100円のホットコーヒーを注文し、「砂糖とミルクを別にして袋に入れて持ち帰りにしてくれ」と言われた場合、このお客様に対する所要時間が2分50秒で、約30円〜40円の労働コスト。セルフサービス方式の他店舗と比較になりません。

そのうえ、牛乳をミルククーラーで管理しているのだから、衛生管理のため、頻繁に牛乳を廃棄することになり、コーヒーメーカーの稼働コストという点からも、他店舗とは比較にならないでしょう。

こういう状況でフランチャイズ参加の店舗にどのようにして利益を出させるか。

なんかゼンショーの二の舞になる前に、別件で破綻しそうだなと思うのは私だけでしょうか。