haru_z1kのブログ

30年勤めた国家公務員を中途退職し、ボリビアで中山間地農業をやっていましたが、実家の事情で急きょ帰国しなければならない羽目に...。ボリビアには当分戻れそうにないので、これ以上ボケが進まないように、ニュースや生活の中から頭の体操をしていこうと考えています。

「東日本大震災の実体験に基づく 災害初動期指揮心得」を読む。

東日本大震災当日、ボリビアに居た私は、主にNHKの海外向け放送で情報を得ていましたが、民主党政府要人や東電上層部の「想定外」という言葉を聞くたびにハラワタが煮えくりかえる思いをしていました。

私達は1995年の「阪神・淡路大震災」を既に経験しており、大規模災害に対する心構えや備えが十二分にあったはずだったからです。

私が自主退職したのは2009.12.31。以前から国家公務員の地方局は必要ないという空気はありましたが、「役人」を信用せず、使わないという行動を民主党が積極的に行っていたのは、ネット上に大量の証拠が残っていますから、今更、説明する必要はないでしょうし、「人」を使いこなせない、使う意思もない上司が居るというのは、絶望的状況だというのは民間組織でも同じ事が言えるでしょう。

公務員には業務遂行のための根拠法令があるので、仕事をすぐにほだされるということは、「あまり」無いのですが、当時、地方局に居た国家公務員のモチベーションが下がっていたのは確かです。

そのような状況で、「上」が無責任に「想定外」だと言って右往左往している時に、一生懸命に活動し、その経験を未来のために残すという積極的な行動に出られた国土交通省東北地方整備局長並びに執筆に携わられた多くの方々に感謝したいと思います。

(もっとも、どういう理由であれ、現場から真っ先に逃げ出した原子力安全・保安院(現在の組織名です)の連中は、公務員としての資格があるのかどうかご自分で理解しているでしょうから、全員辞職していて欲しい、とも思っています。)

冒頭の「備えていたことしか、役には立たなかった。備えていただけでは、十分ではなかった。」という言葉は防災に限らず、人生に必ず役に立つはずですから、防災に携わっていない方々にも是非読んでいただきたい本です。

ちなみに英語版も無料で配付されていますので併せて紹介しておきます。

 

 

LEADING THE FIRST RESPONSE TO LARGE-SCALE NATURAL DISASTERS (English Edition)

LEADING THE FIRST RESPONSE TO LARGE-SCALE NATURAL DISASTERS (English Edition)

  • 作者: Tohoku Regional Bureau Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
  • 出版社/メーカー: Tohoku Regional Bureau, Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
  • 発売日: 2015/02/09
  • メディア: Kindle
  • この商品を含むブログを見る
 

 

英語版と言えば、ぬーんさんが「独り言の英語アプリ」という記事を書いています。 


【新ジャンル】独り言の英語アプリ「ひとりごと英語」〜英語的思考をやってみないか〜 - なまけるのに飽きるまで/格安SIM・スマホを使い倒す

 

「今時の人は英語の勉強と言えば、やっぱりスマホなんだなぁ」と感心しましたが、この独り言の英語という発想は素晴らしいと思うので併せて紹介しておきます。私もスマホは持っていないのですが、第4世代のiPodを持っているので、購入する予定です。

さて、

私が就職したての20代の頃、私の英語の勉強方法と言えば、①ラジカセでNHKのラジオ英会話を録音し、通勤電車の中、ウォークマンで聞くというのと②英語で日記を付ける、という地味な方法だったのですが、TOEICで600点代しかとれず、なかなか上達しませんでした。(TOEICは設問数が多いので、時間切れで未回答が多いのが原因でした。)

英語の日記はまだWindowsが一般的で無い時代でしたから、私が個人的に所有するlaptopにMS-DOSで動くWordPerfectというソフトを入れて書いていました。メモはシステム手帳の他に、シャープのザウルスという電子手帳を使っていました。

今ではウォークマンWordPerfectもザウルスも存在しないですね。

口述メモも含めて、全てスマホ1台で事足りるのだから便利な時代になったものです。もっともこの歳のなると小さな字が苦手なので、購入するならスマホではなくiPad Airになるでしょうが・・・。

 

[閑話休題]

 

英語が劇的に上達するようになったのは、海外派遣要員として霞ヶ関にいたとき、「自費」で通った虎ノ門にある英会話教室のイギリス人教師に、「今日あったことを朝起きて歯を磨いたところから5分以内に説明しなさい。」という課題をもらってからでした。(自費と強調するのは他省庁のエリートさん達は官費で通っていたからです。)

5分以内ですから、「朝5時半起きで歯を磨いて顔洗ってバス・電車に乗って・・・」なんて説明していると「霞ヶ関について目玉焼きとキャベツの千切りサラダのついた朝食とった。」で終わってしまいます。

週に2回、毎回最初にこれをやらされるのですが、慣れてくるとできるだけ同じ話題にならないよう促されました。それで、「満員の通勤電車で下痢になったときのために、通勤時間帯であれはどこのトイレが比較的空いているか調べた」とか、「ボリビア人の嫁さんが、日本人は仕事ばかりだとか釣った魚にえさをやらないとか、南米人のコミュニティーで変なことばかり教わってくる。」とか。通勤時間に2時間以上かかっていましたから、けっこう、「面白い話題」には事欠きませんし、イギリス人の先生もオランダ人女性との国際結婚だったということで、共通の話題もありましたから、「話したい」という気持ちと「5分以内」でという時間制限が、今まで聞いた英語を日本語に訳して、日本語で考え、再び英語に翻訳して話すという子供の頃からついていた習性が、英語で考え英語で話すという「普通」の状態になったのでしょう。

お陰様でTOEICは840点たたき出せるようになり、何とか国連に派遣されることができました。

 

霞ヶ関に転勤になる前、仙台にいたときに勉強したスペイン語が、ボリビアに滞在した僅か3ヶ月程度でかなりしゃべれるようになったことに比べると、15年以上勉強していた英語がなかなか上達しなかったのは、中学時代(Horizonという教科書だったと覚えていますが、This is a pen.から始まっていました。)の英語の記憶方法に問題があったのだと思います。

そういえば、英語教育が小学校から始まるそうですね。子供の頃に覚えたことは大人になってもなかなか忘れないので、良いことのハズなんですが、教育方法を間違えると、悲惨なことになりかねないというのを、学校の先生方は判っているのでしょうか?

 

まぁ、ぬーんさんのように海外留学とはいかないまでも、子供に限らず、日頃から英語に親しみ慣れておくというのは大事ですね。日本のマスコミは偏った報道をする傾向にありますから。

iPhoneをお使いの方なら、Podcastに英語のニュース記事、私の場合は、NHKワールドニュース英語版とスペイン語版。両方とも15分程度で毎日午後2時くらいに配信されています。過去記事はダウンロードできません。)、Global News(BBC)、CNN Student Newsを購読しています。

NHKのラジオ英会話を聞いている方でMacをお使いの方だったら、CaptureStreamというソフトをダウンロードすれば、毎週月曜日に先週一週間分のラジオ英会話、基礎英語、ビジネス英語等のストリームが全てダウンロードできますよ。mp3形式なのでiPhoneで持ち運び可能になりますから、通勤電車の中でもOKです。