コンビニのドーナッツを食べ比べてみる
またまた、甥っ子が根拠の薄い話を持ってきました。
「ローソンとセブンのオールドファッション・チョコは、きっと同じメーカーで作っとうやぁ。全く同じ味がしとう。」
まぁ、セブンもローソンも自社工場でドーナッツを作るようなハイリスクは犯していないでしょうし、それなりの味・食感を実現し、衛生管理がしっかりしていて消費期限を確保しようとすると、製造委託先は限られてきますから、同じ工場で作られている可能性は高いと思います。
しかし、たとえ同じ工場であっても、レシピはセブンやローソンの担当者が考えたものでしょうから、似ていても違う代物のはずです。
中年太り気味な私は、普段からドーナッツのような「明らかにお肉が付きそう」な食品は避けてきましたから、出来れば「検証」はしたくありません。悩みに悩んだあげく、甥っ子の押しの強さに負けて、また、最近、何かの記事で読んだミスドの新商品「ブルックリン・メリーゴーランド」をふたりでシェア(四分六)してたべて、その帰りに、ローソンとセブンでオールドファッション・チョコを購入して食べ比べすることにしました。
問題はセブンイレブンです。このご近所ではドーナッツが入っていない店舗がまだ多いのです。ちょっと遠いのですが確実に入っていることが判っている店まで遠出することにしました。
甥っ子は甘いものは別腹とかで、ブルックリン・メリーゴーランドの「チョコレート・ナッツ」172円のほか、ミスタークロワッサンドーナッツの「ホワイトチョコ・キャラメルホイップ」194円、「ポンデリング」140円、ワッフ「きなこ」108円を注文し、ドリンクとして私が、プレミアム・アイスカフェオレ302円、甥っ子がアイスレモンティー240円を注文しました。
ポンデリングとワッフの生地はもちもち感が強いのにシットリしていて美味しい。「ミスドのドーナッツ食べたなぁ」と実感できる味です。この手の味と食感は海外では味わったことがありません。
ブルックリンメリーゴーランドの方は、生地がしっかりとしていて腹持ちが良い感じです。クロワッサンの方もドーナッツというよりはケーキに近いなと思いました。こちらのほうはマイアミやブエノスアイレスで食べたドーナッツ専門店の味に似ています。
残念なことに、アイスカフェオレは302円の価値はないと断言できます。ローソンの方が間違いなく美味しいです。作り置きのうえ牛乳の風味すらありません。これは失敗でした。
帰りにお持ち帰りようとして、チョコファッション151円を買い、次の目的地であるセブンイレブン中間岩瀬西町店に行きます。比較的新しい店舗で、駐車場も店内も広くて品ぞろえも良い店です。
こちらで、うちのおばあちゃんが好きな「冷凍たこ焼き」192円2個とチョコオールドファッション1個100円を購入しました。
最後に訪れたのがローソン永犬丸5丁目店です。こちらの店舗も比較的新しく、店内・駐車場も広く、品ぞろえも豊富です。
こちらでは夕食の付け合わせようにサラダ108円2袋、鶏皮餃子4個、私用にアイスの宇治抹茶ラテと甥っ子用にアイスカフェオレ、そして、目的のオールドファッション・チョコ100円を1個購入しました。
余談ですが、私はローソンのアイス宇治抹茶ラテとアイスカフェモカが気に入っています。抹茶もココアも粉末が底にドロッと溜まっていて最後にこの風味高いドロドロを飲むのが好きなのですが、甥っ子も私の同僚も、「粉っぽい」と言って嫌っています。
スタバが出来る以前のアメリカで良く飲まされた、挽いたコーヒー豆をポットで煮出して上澄みをすするコーヒーに慣れていた私にとっては、全然、問題ないのですが、繊細な日本人の舌には合わないのでしょうか。
ちなみにこのコーヒーショップ、物価が全体的に高い空港内にあってコーヒー1杯が1ドル以下なのでパイロットさん達を中心に人気がありました。砂糖を山のように入れて飲むのが主流らしくて、私が「砂糖要らない」と言うとよく「変人」扱いされました。
さて、夕食に朝からタレに漬け込んでいた鶏のからあげ、たこ焼き、鶏皮餃子そしてサラダと思いっきり今日も手抜きの夕食(おばぁちゃんは大喜びです)を済ませた後、いよいよ検証です。
まずは袋の状態から。見て判るとおり左から「ミスド」「ローソン」「セブン」です。
次に外観です。こちらは少し順番を入れ替えました。左から「ローソン」「ミスド」「セブン」の順です。見た目、チョコの色がローソンは他社に比べて黒く、ミスドとセブンはほぼ同じ色の褐色でした。チョコの色の違いが判るよう並びの順番を入れ替えています。
最後に断面です。まずは「ローソン」
次に「ミスド」
最後に「セブン」です。
食味の確認は、まずチョコの付いていない部分を一口かじり、良く味わった後「いろはす」で口をすすぎ、次のドーナッツを一口かじるという方法をとりました。
次にチョコだけを味わい、最後にチョコとドーナッツを一緒に食べて検証終了です。
今日一日で三日分くらいのカロリーを取った気がします。
さて、検証結果の方ですが、食感は殆ど差がありません。オールドファッションの生地はこんなものだろうという感じを各社きちんと再現しています。
強いて指摘するなら、セブンの生地はガリガリ感を出すため、一部表面にガリガリした食感がありました。
ミスドはさすがというかオールドファッションの生地でさえ「しっとり感」があります。また、写真だと判りづらいのですが、生地の色も、美味しそうな黄色がかった色をしています。
次に生地の味ですが、
ミスドの生地は明らかに「塩」味がします。
甘さはローソンが一番、2番目がミスド、3番目がセブンです。
ミスドは塩が甘さを引き立てている感じなのに対し、ローソンは砂糖のジャリジャリ感があるほど砂糖の甘さが目立っていました。
チョコの味は、ローソンが見た目どおりbeaterチョコの味がします。ミスドのチョコは上品なチョコです。セブンは殆どチョコの味がしません。私はセブンのプレミアムアーモンドチョコは美味しいと感じているので「見た目」どおりの味がしないチョコには驚かされました。
価格・食感・味の総合点で評価するなら、ダントツでローソンのオールドファッションが一番です。もちろん、セール期間中のミスドには敵いませんが、24時間どこでも購入できて、美味しいカフェラテとの組み合わせを考えれば、ローソンが一番でしょう。
ただ、私は、ローソンの玉塚社長にアップルのティムと同じ金儲け主義の匂いを感じ取っています。
売れ始めたら品質が低下する可能性が極めて高いのでご注意を。
最後に、今回の検証を通じてローソンとセブンのオールドファッションは味も食感も全然違うことが明らかになりました。
甥っ子のいい加減な性格は、相変わらずで治りそうもありません。
学習機能が無いというか....
将来が心配です.....