haru_z1kのブログ

30年勤めた国家公務員を中途退職し、ボリビアで中山間地農業をやっていましたが、実家の事情で急きょ帰国しなければならない羽目に...。ボリビアには当分戻れそうにないので、これ以上ボケが進まないように、ニュースや生活の中から頭の体操をしていこうと考えています。

Mac OSX El CaptainではSSD-WA256Tが起動ディスクとして使えない?

昨年6月にバッファローSSD-WA256Tを購入して、内部ハードディスクが故障していたiMac21.5inchの外部起動ディスクとして活用し、大変快適に使用していましたが、昨年末、いつものように夜に電源を落として、翌日の朝に起動しようとすると、起動ディスクが無いという旨の表示がされて起動できません。

iwanttobuy.hatenablog.com

 

その1か月ほど前にも似たような症状が出ていたのですが、その時は電源を入れ直しただけでOKでした。しかし、今回は、iMacのNVRAMをリセットしてもiMacSSDの電源を落としThunderboltやUSBケーブル等を全て抜いて30分以上待った後で起動しても改善が見られません。

support.apple.com

仕方が無いので、緊急時の起動用USB(Yosemite)で立ち上げ「ディスクユーティリティー」でエラーチェックを行ってみましたが異常が見当たりません。

c-through.blogto.jp

因みにバッファローSSD-WA256Tは出荷時にOSXソフトウエアRAIDでストライピングされており、Yosemiteのディスクユーティリティーでは、RAIDの再構築もできます。当然、RAIDの状態も確認したのですが異常ありませんでした。

buffalo.jp

こうなると最後の手段で、TimeMachineを使用しての再インストールになります。

ところが、バックアップを選択して、ディスクのフォーマットが始まろうとすると「フォーマットできません」の表示と強制的に「再起動」を促すエラーが発生しました。

2回試しても同様だったので、SSD-WA256Tが故障したと思い、内部HDDが故障したときに使用していたUSB3.0接続の外付けHDDにTimeMachineから再インストールして使用することにしました。

 

USB接続HDDの欠点は、定期的にメモリ解放さえしていれば、ネットサーフィン程度はできるのですが、ブログを書いていたりすると、日本語変換の途中でHDDに頻繁にアクセスするようになり、とても文章が打てる状態ではなくなることです。

 

ところが、この状態で外部装置として接続したSSD-WA256Tは正常に読み書きでき、とても故障しているとは思えません。

 

そこで思い当たったのが、緊急用USBにインストールしていたOSです。

iMac21.5inchはすでにEl Captainにアップグレードしていたのですが、緊急用USBはYosemiteのままでした。

そのため、緊急用USBをEl Captainにアップグレードして再度挑戦してみたのですが、なんとディスクユーティリティーからRAIDの機能が外されているのを発見してしまいました。(今更かもしれませんが・・・)

このディスクユーティリティーでSSD-WA256Tの情報をみてみると、256GBのRAIDセットボリュームと128GBのSSDToshiba THNSNH128GCST Mediaの表示)がふたつ表示され、更に「名称未設定」の階層下ディスクふたつを持つ「名称未設定」の薄灰色文字が表示されています。この名称未設定にカーソルを合わせても、サーチング表示されるだけで、最後には「ジャーナル記録を開始する」操作を促すポップアップが表示されるだけです。「ジャーナル記録を開始」ボタンは幾ら待っても有効になりませんから、この表示は意味がありません。そして、RAIDタグが無くなっているので、再構築どころか初期化もできません。

ググってみるといくつかの情報がヒットしました。

applech2.com

取りあえず、El CaptainをインストールしたUSBから起動し、再々度、TimeMachineからのレストアを試みましたが、やはり、フォーマットまで進まず再起動しか選択できなくなります。

Yosemiteで組んだRAIDだと認識できないのかと考え、今度はYosemiteでいったんRAIDを解除し、El Captain上でターミナルを使用してRAIDを組み直しました。

knowledge.lacie.com

それでも結果は同じでした。

試していませんが、このままクリーンインストールしたとしても、TimeMachineでバックアップしたものをレストアできないのでは使いものになりません。Yosemiteに戻してしまえば問題ないのですが、戻すためにはクリーンインストールからやり直さなければならず、OSのアップデート等セキュリティー対策のことを考えると、Yosemiteに戻すことには躊躇してしまいます。

 

ちょっと思案...

 

Thunderbolt規格は、ようやくWindowsも採用しましたが、Apple社がメインで使用している技術で、そのため対応機器の製造ロット小さく、今のところかなり高額です。

例えば外付けのHDDですが、ThunderboltとUSB3.0の両方の製品を販売しているバッファローで、1TBの製品の値段を比べてみると、USBのみ対応の製品が7千円程度なのに対しThunderbolt対応の製品は2万円以上です。ましてやケーブル1本が3千円以上というのは貧乏人には痛いです。

 

私がThunderboltに拘っていたのは、外付けSSDのストライピング(RAID0)が最もThunderboltの性能を引き出すことができ、しかもThunderbolt接続であれば、bootcampが使用可能になるというおまけが付いていたからです。

Thunderbolt技術を推進しているはずのAppleが何故ソフトウェアRAIDの機能を外したのか理解に苦しみますが、SSD接続で転送速度が実質大差ないThunderboltとUSB3.0であれば、価格の安いUSB3.0で十分ではないでしょうか。

ハードウェアRAIDの外部記憶装置(外付けHDD)であれば使える気がしますし、ひょっとしたら、普通のHDDだとRAID0の起動ディスクが使えるのかもしれませんが、費用対効果で、試してみる価値はなさそうです。

 

というわけでUSB3.0SSDを繋いで起動ディスクにすることにしました。

現在、私が使用しているUSB3.0対応のHDDケースは、ノートパソコンの内蔵HDDを廃物利用しようという視点で購入したため、1000円以下の安物です。

そのためUSB3.0SSDの性能を活かせるUASP対応の製品を探すことにしました。

 

UASPはUSB Attached SCSI Protocolの略で、USB接続をSCSIのように使おうということらしいです。

SCSIといえばSmall Computer System Interfaceの略で、研究職で無かった私がデータ分析を行うために自腹で高性能パソコンを組み上げWindows98〜2000上でSCSI対応製品を使っていたという思い出があります。

当時は高速HDDはSCSI対応のものがいちばん信頼性が高く、データ保存用のMOやスキャナー等の周辺機器を同時接続できるので重宝した記憶があります。どれもSCSI用のものは高額だったのを覚えています。ボーナスだいぶつぎ込んだ記憶が。(/_;)

閑話休題】 

さて

外付け用ケースですが、SSDでも起動用として使用しているとけっこう発熱するので冷却用ファンが付いているとかアルミ製の筐体のものを探すことにしました。

2.5inchHDDと3.5inchHDDのどちらに対応するケースを選択するかも検討材料ですが、私が使用しているバックアップ用の外付けHDDが耐用年数の目安となる7年を超えているので、バックアップ用大容量HDDの使用を考慮して3.5inch対応にしました。 

 次にSSDです。

今回はお金が無いのでできるだけ安いものにします。

iMacで使用している音楽データと素材データは外付けHDDに保存してあったのですが、これを機会に起動ディスクにまとめることにしました。そのため、300GB以上のSSDが必要です。

SSDの解説は価格.comのものが優れているので紹介しておきます。

kakaku.com

Amazonで検索して決定したのがこのSSDです。TLC方式なのに3年保証というのが魅力的でした。トランセンドのHPで製品登録ができるようです。

Transcend SSD 480GB 2.5インチ SATA3 6Gb/s TLC採用 3年保証 TS480GSSD220S

Transcend SSD 480GB 2.5インチ SATA3 6Gb/s TLC採用 3年保証 TS480GSSD220S

 

 さて、5月7日に注文して5月9日に到着しました。

ケースの同梱物は次の通りです。

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ケースに付属する電源ユニットが思っていたより大きかったのですが、なんとか干渉せずに電源タップに繋ぐことができました。

私の使用している電源タップはサージ防止機能と各口毎に電源ボタンが付いているタイプなので比較的干渉しにくいので一般家庭用の電源タップ(複数口)だと干渉するかもしれません。

3.5inch用HDDの止めねじ4本とケース蓋用ねじが4本(蓋のねじ口はふたつなので2本は予備のようです)、ケース下部4カ所に円形滑り止めマットが付いているのですが、その予備が2枚、専用のUSB接続ケーブルとドライバーが1本ついていて、SSDやHDDを止めるためのねじ穴も正確な位置に付いています。

マニュアルは英文が付いています。

înateck、ドイツのメーカーらしいのですが、すっかり気に入りました。

http://www.inateck.com/jp/

まず、UASPの効果確認です。

現在、使っているUSB3.0接続のHDDは起動時間(スイッチを入れてからウイルスバスター等スタートアップにいれてあるアプリが立ち上がるまでの時間)に1分48〜54秒かかります。

このHDDを新しく購入したケースに入れ、起動時間を計ると1分32秒です。少しは効果があるようです。

それではSSDを入れてみます。

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同梱されている保証書には、保証を受けるためには、購入してから30日以内にネット登録する必要があることが一番最後に記載されていました。

jp.transcend-info.com

修理・交換依頼はこの保証書(Warranty Card)と販売店の証明が必要なので、Amazonの購入履歴から領収書を印刷(私はpdfにして保存しています)しておきます。

さっそくケースに入れてTimeMachineからリストアです。

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起動時間を計ると53〜56秒でかなり改善されました。SSD-WA256Tが40秒くらいだったと思いますので、十分に早いと思います。

さっそく、日本語変換、動画視聴、音楽再生とやってみましたが、ストレス無く動いています。

調子が悪くなってから半年過ぎて、ようやく使える状態になりました。