haru_z1kのブログ

30年勤めた国家公務員を中途退職し、ボリビアで中山間地農業をやっていましたが、実家の事情で急きょ帰国しなければならない羽目に...。ボリビアには当分戻れそうにないので、これ以上ボケが進まないように、ニュースや生活の中から頭の体操をしていこうと考えています。

「ブラジルへの旅 その3」航空券を手配しスマホのインターネット使用環境を整える。

まず航空券の手配です。

私はもうこの20年近くアメリカン航空を利用していますので、まず、南米に行くときはどこの国でも必ずアメリカン航空のHPを確認します。この価格を基準として代理店や旅行サイトでもっと安い航空券が手に入るなら、そちらを選びますが、旅行代理店で予約する場合もアメリカン航空一択です。

なぜなら、南米の空港では空港職員がスーツケースを開け、金目のものを盗むことがあるからです。アメリカンが入り込んでいる空港は、荷物車の運転手を含めてアメリカンが雇用しており、滅多なことでは不祥事は起きません。

それに、以前はアメリカに入国する際は必ずスーツケースを受け取り、税関検査を受ける必要があったのですが、今は、トランジットで南米線に乗り換える場合、税関検査は不要になるので、南米諸国へ乗り入れているアメリカンを選ぶのが乗り継ぎの時間短縮になるからです。

そして、なんといっても私はJALカード会員ですから事後登録でもマイルが貯まるからです。今回の旅行では約17,000マイルが貯まりました。(福岡札幌間の航空券が無料で手に入るマイル数です)

繰り返しますが、南米旅行でアメリカン空港を利用するメリットは

①航空運賃の目安になる。

②乗り継ぎでアメリカに入国するなら預けたスーツケースは目的地まで。

③目的地の空港で職員による泥棒にあう恐れが少ない。

JALマイレージが貯まる。

です。

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https://www.americanairlines.jp/intl/jp/index.jsp

 

なんといっても日本USA間は各航空会社の競争が激しく、アメリカン航空は旅行代理店を特別扱いしない料金を一般にも開放してくれているので、ここで調べた料金を基準としておけば、ぼったくりツアーに引っかかることはありません。

例えば、来年2020年のリオのカーニバルの開催時期は2月21日から2月26日までなので、前回お勧めしたようにアルゼンチン経由、ボリビア経由、ペルー経由でブラジルに入る方法について検討してみましょう。

まず日本からの出発と帰国は基本土日を避けた方が安いのですが、今回、金曜日に出て土曜日に帰ってくるというプランを例示します。そして往復で購入した方が安いので往復にします。

今(11月5日)現在で予約した場合

2月14日(金)に成田(NRT)発、2月29日(土)に成田着で検索してみます。

まずアルゼンチンの場合はブエノスアイレスを訪問するのでエセイサ国際空港(EZE)を選択します。

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次ぎにベルー。マチュピチュに一番近い空港はクスコ(CUZ)なのですが、首都のリマ(LIM)経由の場合だと

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直接、クスコに向かうと

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フライトの詳細を開いてみるとLATAM Airlineという全く別会社の便を使っていますが、値段はこっちの方が安かったりして。

実は、南米各地にアメリカン航空は進出していて提携しているので、往復では単独の空港を選ぶより安くなったりします。

 

最後にボリビア。ウユニ湖に行くのはウユニ空港(UYU)ですが、実はボリビアは排他的左派政権が長年支配しているため、アメリカ資本が進出するのには躊躇してしまいます。アメリカンがボリビア国内に出している便は1日1往復のみ。首都ラパスとボリビア第二の都市サンタクルスのビルビル空港(VVI)のみです。

首都ラパスのエルアルト空港(LPB)からウユニまで僅か50分のフライトですが、これは現地で手配するか旅行社でチケットを購入するしかありません。因みに現地で手配したら往復で約100ドルです。

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こうして比較してみると、この時期はペルー経由で南米に入って、ボリビア観光→ブラジル観光→アルゼンチン観光→ペルーから日本に帰国というのが良さそうです。

ただし、南米のこの時期は真夏ですが、マチュピチュやウユニ湖は高いところにあるので寒さや高山病対策が必要です。

さて、だいぶ前置きが長くなりましたが、私の場合は旅行まで約1ヶ月ありましたので、アメリカン航空で検索をかけてブラジルグリューワース空港(GRU)まで往復24万円という金額を得ていました。

パスポートを受け取った足で小倉駅前にあるHISに立ち寄り、往復の金額を出してもらったら、ほぼ同じ金額の24万円が提示されました。こうなると座席指定や福岡空港または北九州空港から成田までの便の指定では圧倒的に旅行代理店の方が便利です。

3万円以上の開きがあれば、自分で手配するのですが、今回はHISに頼むことにしました。

www.his-j.com

HIS 小倉本店|営業所案内 九州版

 

このHIS。以前は現金でないと購入できなかったのですが、今では殆どのカードが使えます。(VISA、Master、JCB、DC)

私は今回久し振りの北米入国だったのでダラスでの乗り継ぎに最低3時間以上の余裕を持たせることにしました。入国審査に馬鹿みたいに時間がかかるからです。

「手配旅行用」の請求書(2通)とクレジットカードでの支払いが完了したのでeチケットレシート(全てA4サイズです)を受け取り、eチケットの方はすぐに近所のミニストップで両面コピーしました。

白黒A4サイズ1枚が5円

両面コピーでも免許証の表裏を片面にコピーするのも5円

他のコンビニに比べたら絶対に安いです。

www.ministop.co.jp

eチケットは航空会社のカウンターで提示が必要で、今回は福岡空港ジェットスター、成田空港とサンパウロGRU空港でアメリカン航空のカウンターで提示が必要でした。パスポート入れ、スーツケース、機内持ち込み用バッグの3箇所に入れておきます。

なお、今回はeチケットだったのですが、HISの手配旅行ではITINERARY(日程表)をくれる場合もあります。私の記憶が正しければホテルを一緒に予約すると日程表が付いていた気がします。

マイアミ空港を利用する際、空港内のマイアミインターナショナルホテルはホテル予約サイトからだと取れなくてもHISで予約すると空室が見つかったりします。

私が海外のホテルを予約するサイトはアゴダが多いです。

www.agoda.com

航空券の手配が済んだらアメリカ入国のためにESTAに登録します。

以前に比べると格段に入力しやすくなった気がします。

Q&Aはこちら↓

jp.usembassy.gov

申請はこちら↓

https://esta.cbp.dhs.gov/esta/application.html?execution=e1s1

申請には10US$の手数料がかかります。

 

 ☆★☆★☆

最後にインターネット環境を整えなければなりません。メール、検索、チケット予約そしてGoogle Mapを使って観光しようとすると1日約1ギガバイトの通信容量は確保しておきたいと思います。(今回の旅行では地下鉄を多用したので私の場合は1日平均900MBでした。)

今回ブラジル国内では9日間の旅行でしたから、9GBは用意したいところ。

でもそんなデータ容量は日本で購入すると楽に1万円は超えます。

やはり現地でSIMを調達するのがいちばんです。

因みに外国人が日本に到着して成田空港で購入できるSIMは、7社も有り使用期間1週間で容量10GBのカードで約3千円です。

www.narita-airport.jp

日本用はAmazonでも買えますから値段を調べて見ると良いでしょう。注;以下に紹介しているふたつのSIMは日本国内用のものです。南米向けではありません。

 

しかし、もしサンパウロ空港でSIMを調達できなかったり高額だった場合、最低限のインターネット通信環境は用意しておく必要があります。

まず、予約するホテルはWiFiフリーが必須ですね。口コミ等で繋がり具合を確認しておくのも良いと思います。今回、使用したサンパウロのノビレ・パウリスタ・プライムホテル((Nobile Paulista Prime))は、問題なく高速で繋がりましたが、リオデジャネイロで泊まったホテル アトランティコ プライア(Hotel Atlantico Praia)は殆ど繋がりませんでした。両方とも閑散期ということで一泊100ドルでしたが、リオのカーニバル時は3倍以上になるそうです。

カーニバル開催時はサンパウロでも高騰するそうですが、夜行バス(片道6時間)を使えば、安上がりに旅行が出来ると思います。

 

ちょっと話が逸れましたが、南米で使えるSIMをAmazonで購入する場合、南米何カ国か回るつもりならFLEXIROAMかAIRSIMのどちらかに絞られます。

flexiroam.co.jp

このカードは100MB分だけの通信が出来るとあるのですが、日本国内で設定しなければならず、おまけが付いている意味がわかりません。私はブラジルでの接続方法を確認しようと思い1枚はzenfone4に日本で接続し問題ないことを確認したのですが、もう1枚をSão Pauloでzenfone selfieに装着してもエラーで使いものになりませんでした。ただ、一度登録すれば何度でも使えるので何度も海外旅行する人には便利です。

使い方は日本語のホームページがあるのでそちらを利用すれば簡単に設定できます。

まず日本でSIMを装着し、スマホにアプリをインストールし、カードをスマホに装着すると認識プログラムが作動し、SIMをアクティベイトできます。 

登録すると「プラン」が選べるようになるので「アメリカ/カナダ/南米」のローカルプラン三日間500MBを購入します。私は既に出発まで30日を切っていたので、割引は無しでしたが出発予定が立っている人は早めに購入しておいた方が良いでしょう。

 購入したらすぐに登録しておいてください。説明に何も書かれていませんが、ブラジルに着いてから別のスマホに装着するとエラーが出て認識できませんでした。

 

次にAIRSIMですが、こちらは最初からUS$10が付いている製品が売られているので、こちらを購入した方がお得です。ただ、プランの選択画面が中国語と英語しか無いので判りづらいかもしれません。金額は全て香港ドルで表示されます。

japanwl.com

AIRSIM・世界データSIMカード (残高10米ドル)

AIRSIM・世界データSIMカード (残高10米ドル)

 

登録と使い方はFLEXILOAMとほぼ同じで出国前に日本で設定しておきます。ただ、プランがラテンアメリカとなっていて北米では使えないようです。でも北米の空港では無料のWi-Fiがあるので,そちらを利用すれば問題ありません。

最低のコースでHK$23(約300円)です。

なお、FLEXILOAM、AIRSIM両方とも使用期限と総使用量が決められており期間内であってもデータ使用量を使い切った場合、通信が出来なくなりますが、1週間で1GBなんて1日あたり140MBで地図なんか見られませんから、最低容量・最低価格で充分です。

 

日本でコースを選択しておいてブラジル(ペルー・ボリビア・アルゼンチン)に入ったら自動で接続できるようになります。

 

この国の空港でも携帯会社のブースがありますが、南米諸国では外国人向けの価格設定(高額)があるようなので、空港で購入することはお勧めしません。ただ、自分が使っている携帯会社の周波数帯に不安があったり機械に不慣れに人は、ブースで調べてもらって自分が使っているスマホの周波数帯が合わないということになれば、「ポケットWiFiをレンタルする」というのもアリです。

国際線ターミナルですからスペイン語ポルトガル語、英語は使えますが、言葉の不安を感じる人は、日本国内で翻訳アプリをインストールし事前に練習しておくことをお勧めします。

看板の写真を撮って翻訳したり言葉をそのまま翻訳してもらったり、スマホとインターネットを使いこなせば、その辺のコンビニに出かけるような気持ちで世界中を旅することも可能ですね

 

Google翻訳

Apple

Google 翻訳

Google 翻訳

  • Google LLC
  • 辞書/辞典/その他
  • 無料

apps.apple.com

android

play.google.com

 

尤も、別の空港を使って出国する予定があったり、複数の国を「安く」回ろうと考えている人には、やはり全世界に対応するスマホを購入することお勧めします。私が愛用しているzenfoneはブラジルでは販売店が多数ありますし、ボリビア、ペルー、アルゼンチンでもプリペイド方式のSIMが使えることを確認しています。

iwanttobuy.hatenablog.com

 今回、ブラジルで使用したのはzenfone4(ZE554KL)とZenFone 4 Selfie (ZD553KL)の2機種でしたが、両方とも何の支障も無く繋がりました。

何で2台だったかというと、zenfone4には多数のアプリが入っており、日本では、毎にち数百メガバイトは消費していましたから。特に銀行やクレジット情報やメールはホテルの無料Wi-Fiで使いたくないですよね。

Selfieには何も入っていませんから、グーグルマップの表示もスムースで、高速バスの予約(予約はJNBのカード無しVISA debitカードを使いました。カード番号は4つまで発行可能で変更はいつでも行えますから、ネットショッピングには最適です。)やオススメスポットの表示も可能でした。SelfieもデュアルSIMなので、ひとつにデータ通信用SIMカード、もうひとつに128GBのマイクロSDカードを使用しました。

AmazonではデュアルSIMに対応したこのSIMフリーの機種が1万円台で売られているので試してみてください。 

 

 お勧めの格安機種↓

 

全画面液晶の地図が見やすいタイプ↓

ASUS Zenfone Max M2 スペースブルー 【日本正規代理店品】 ZB633KL-BL32S4/A
 

最新型のzenfone6は、7万円以上する高級機種なので、店頭でのデータSIMと抱き合わせ販売を狙うとか、歳末セールまたは初売りを狙うことをお勧めします。↓

 最後に実際にブラジルで購入するprepaid SIMの情報収集です。

日本語で得られる情報のサイトは個人のものが殆どです。確実なのはブラジルに住んでする人が購入できる格安のSIMは、日本人では手に入りにくいということです。

私が参考にしたサイト

英語

prepaid-data-sim-card.fandom.com

 日本語

ohayotourism.com

 

で、実際はどうだったかと言うと、アメリカンが早朝8時に到着した便だったので、第三ターミナルの主立った店は閉まっていましたが、出てすぐにVIVOの看板を付けた小さな演説用の机で、SIMを売っていました。パスポートを見せれば、キャンペーン期間中で(コパ・アメリカの期間中は大勢の額黒人観光客がやってくる)、使用期間一週間の5GBのSIMカードがUS$39.99でした。ホントは写真撮っておきたかったのですが、美人のお姉さんふたりに写真だけ取らせてもらうのは、中年親父としては躊躇してしまいまして・・・。

結局、リオデジャネイロに行くための高速バスターミナルで、10日間10GBでUS$9.99と書いた看板を持つお兄さんに「日本人でも大丈夫か?」と聞いたら、「問題ない」と言われSelfieを差し出したところ、まず、自分の携帯(スマホではない)でカードをアクティベイトし、Selfieに入れてくれました。Zenfoneはブラジルでも売られているから問題ないそうです。

手数料・技術料無しでUS$9.99(約1,000円)ということでしたが、感謝の気持ちとして5レアル(約150円)をチップとして渡しました。実際、使ってみてかなり快適で極めて満足のいくものでした。因みに旅行期間中にzenfone4では全部、Selfieでは7GB消費しました。

このプリペイドSIM。かなりの優れもので、南米の他国でも使えるということだったので、ボリビアの友人にプレゼントしました。

 

南米は日本人だと判ると親切にしてくれる人が多いので、こういうときは助かります。ただ、お金目当ての殺人事件も頻繁にありますので、間違っても華美な服装や派手な行動はしない方が良いと思います。

次回は、実際の旅行記を書いてみたいと思います。