haru_z1kのブログ

30年勤めた国家公務員を中途退職し、ボリビアで中山間地農業をやっていましたが、実家の事情で急きょ帰国しなければならない羽目に...。ボリビアには当分戻れそうにないので、これ以上ボケが進まないように、ニュースや生活の中から頭の体操をしていこうと考えています。

「ブラジルへの旅 その5」市内を散策する。そして帰国。

以前、私は海外に行くとき必ず地図とコンパスを持参していました。しかし、どこの国でも地図が不正確で、結局は地元の人間と親しくなるのが一番の近道だったりして。

今ではグーグルマップがありますし、中国人や韓国人がそのグーグルマップを利用して日本で旅行を楽しんでいるのを見ていたので、私も大丈夫だろうと考えていました。

ただ、昔のスマホGPSの精度が悪く数百メートルも違う地点を平気で指し示してくれるので「役に立たないな」と感じていたのですが、新しく購入したZenfone4は、RAMが6GBもあり、日本で使っている分にはかなり正確でしたので、安心してブラジルに行ったのですが。

なんと、高層ビルの影響か通信速度の影響かグーグルマップがちゃんと機能していません。京都並みに碁盤の目状に道路が整備されているならともかく、結構、複雑に入り組んだ道路網が敷かれていました。

地下鉄で目的地のそばまで行き、そのあと徒歩で目的地に向かう予定で、地下鉄の駅(Paulista)を出て徒歩でおよそ15分の距離にあるショッピングモールShopping Pátio Higienópolisを目指したのですが、いきなり地下鉄の出口で躓きました。

出口が複数箇所ある上に予想に反して大通りに面していない出口で出てしまったのです。しかも、高層ビルの影響かスマホに入れてある磁石アプリが役に立たない。しかも通行人に尋ねようと声をかけても誰も取り合ってくれません。

やっと若い二人連れのカップルに話を聞くことができたのですが、二人とも地元では無いので判らないとのこと。

『ですよね〜』

私も福岡ならなんとかなりますが、東京で道を聞かれたらたいていの場合は交番に行くよう助言しますからねぇ〜。

仕方が無いので目的地設定してグーグルマップの指示通りに移動することにしました。

ところが30分ほど歩いてもマップが動いていません。

「通り」の名前は交差点にある信号機か電柱に表紙背してあるところがあるので、間違えてはいないはずなのですが、いつの間にか急な坂道の尾根伝いみたいな通りに出ています。

そう、Googleさんでは高低差は判りにくい・・・。

かと言って坂を下りてしまえば、登ってくるのはたいへんです。

少し歩くとPão de Açúcarというスーパーがあり、そこで掃除をしているオジさんに尋ねると、その急な坂を下った先に目指している通りがあることが判りました。

いったんグーグルマップを閉じてスマホを再起動し、そこのスーパーの名前を入れると、かなり行きすぎていることが判りました。

Av. Higienópolis(イジエノポリス通り)を戻ること10数分、ようやく到着です。

帰りはショッピングモールすぐ横の通りAv. Angelicaを万歩計で距離を確認して駅の近くでもう一度、通行人に確認することにしました。

今度は私が日本人だと知ると丁寧に教えてくれました。

そして、中国人や韓国人は無礼だと言われました。

私が南米に住んでいたのが7年前ですから、確かに事情は変わっているのかもしれませんが、少なくともブラジルは中国に対して友好的な国であったはずです。

「いったい何が」と想わずにはいられませんでしたが、これ以降、困ったことがあるとボリビアの友人に尋ねてもらうことにしました。

私では中国人と間違われて相手にされない可能性があると考えたからです。

 

ただ、時間があればサンパウロ美術館を訪問する予定だったので、先に美術館に行っとけば良かったと思っています。

 

なるべく安く旅行をするためにリオへは高速バスで移動した私達ですが、バスでリオに到着したときは既に暗くなっていましたし、Copacabana行きのバスのアナウンスがちょうどあり、すぐに市内バスに乗って移動しました。

乗ってから気がついたのですが、バスの運転手さんは運転に集中していて次がどのバス停かアナウンスがありません。乗客は周りの地形を確かめ、降りたいバス停が近づいたらつり革横を張っている紐を引いて合図します。

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慌ててGoogleさんを調べるとリオではきちんと動いています。

ホテルから約1キロの地点が一番近かったのですが、それからはどんどん遠ざかっていきます。Copacabana行きだとおもっていたのですが、Ipanema行きだったようです。

しかも運転手さんに確認すると循環みたいになっていて帰りは別の道を通るとのこと。ただ、滅茶苦茶親切な運転手さんで帰りはホテルに一番近い通りで降ろして貰えることになりました。しかも料金は片道分だけで。

運賃箱には運賃を入れ、5レアルをお礼として運転手さんに渡しました。

ホテルはCopacabanaの海岸に面しているので、道を迷うことは無かったのですが、ホテルの数が多くてたいへんでした。

あまりGoogleさんが役に立たない・・・。

マラカナン球場までは地下鉄を利用して移動したのですが、地下鉄の駅がホテルから5分程度の距離にあったので迷うことはありませんでした。

 

ただ、地下鉄の駅構内が防空壕みたいで面白いと思いました。

たぶん海岸近くは砂質土壌なので補強するためにコンクリで固めているのでしょう。

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 リオについては市内ツアーに参加しようと思いホテルの受付で確認したところ、コンシェルジェ(荷物を運んでくれるポーターやタクシーを手配しているところ)に聞いてくれと言われ、確認しようとしたところ、年配のポーターさんがウーバー(Uber)を使うなら観光案内人の資格をもっている知り合いを紹介すると言ってきました。

観光地だから普段も人は多いけれど、コパアメリカの期間中は道路も制限されている。

ホントか嘘か判りませんでしたが、取りあえず運転手さんと交渉してみることにしました。

名前を聞いておいたのですが、歳のせいか物忘れがひどく、どうしても思い出せないのですが、握手した後、自慢げに首から提げている顔写真付きの身分証を見せてくれます。私は読めなかったのですがボリビアの友人がOKだというので、お勧めのコースを確認しました。Corcovadoのキリスト像は外せないので、ここだけを希望して他を訪ねたら半日のコースで回るなら、セラロン階段(Escadaria Selarón)とリオデジャネイロ大聖堂(Catedral Metropolitana de São Sebastião do Rio de Janeiro)が良いと勧めてくれました。

私が気に入ったのは、高速バスでサンパウロに戻るなら無料でバスセンターまで送ると言ってくれたところです。

交渉成立で、リオでの最終日、午前中に観光を済ませ、午後からSão Pauloに戻ることになりました。

彼に頼んだのは大正解でケーブルカーの駅近くでは地元の人間以外は駐車できません。道路も制限されているようで、殆どのバスがこの駅の少し先でUターンして戻っていきます。

私達は切符を買うのに15分ほど並びましたが、切符を買った後、すぐにケーブルカーに観光案内人枠?で乗車できました。

車内風景↓


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丘の上から市内を眺める↓

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次ぎにリオデジャネイロ大聖堂です。

こちらの方は混雑も渋滞も無くすんなりと入れましたし、ピラミッド型の大聖堂なんて珍しいと思います。

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最後にセラロン階段

私は全く知らなかったのですがボリビアの友人は有名だと言っていました。

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ここには道標もありました。リオは観光都市なのでSão Pauloよりは親切みたいです。↓

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左下の地図はこんな感じです。↓

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因みに今回の旅行でお土産はSão Pauloで購入したクッキーにしたのですが、キーホルダーなんかもお土産の定番らしく、ボリビアの友人はたくさん買い込んでいました。

全く同じキーホルダーなのですが、キリスト像近くのお土産物屋ではR12.00、大聖堂ではR10.00、そして階段近くの露天商ではR8.00。

友人が悔しがったのはもちろんですが、Copacabanaの泊まっているホテルの近くの歩道上に夜になると土産物屋が露天を開いていたのですが、たまたま夕食後の散歩をしていて値段を聞いてみたらビックリ。

キーホルダー1個R5.00。約150円ですね。

私も自分用に思わず1個購入してしまいました。ガラス製で上のスイッチをひねるとゆっくりと七色に変わります。

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一応。露天のおばちゃんの説明では電池は1年近く持つそうです。

 

※※※※※※※

楽しい時間はあっという間に過ぎ、いよいよ帰国することになりました。

しかし、友人の様子がおかしい。どうやら風邪をひいたみたいです。

私も友人を第2ターミナルで見送ったあたりから頭痛と寒気がしてきました。

貴重な風邪薬は友人にあげてしまったので私用のは残されてていません。取りあえず、空港内にある薬局で症状を説明したのですが、もらった薬が全然効きません。

あまり動くとやばいので、スタバでコーヒーを飲みます。

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ブラジル出国時に友人用にブラジルのお酒を購入したのですが、アメリカに到着する前にあることに気づきました。

そう、今まではアメリカに入ると必ず手荷物検査があったので、南米空港の免税店で購入したお土産類は、税関を通る前にスーツケースにしまい税関を出たあとは、トランジット手荷物用のコンベアに載せていたのですが、スーツケースは直に日本に行ってしまいます。

液体を持って空港内に入ることは出来ないので、このままでは手荷物チェックで、飲むか放棄しなければなりません。念のためX線検査の列に並ぶ前に立っていた女性の係官に確認するとやはり放棄しなければなせないとのこと。

手荷物として送りたいからと説明し、彼女の許可を得て下の階に戻りました。

アメリカン航空のトランジット用手荷物の担当官は二人(ふたりとも女性)いて、航空券を見せて、コレを手荷物として成田へ送りたいと申し出ました。

実は、南米路線はスーツケース二個まで預けることが可能なので、ブラジルで一個しか預けていなかった私は、もう一個枠があるはずと言ってみたのです。ダメモトで。

ところが、あっさりとOKが出ました。

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ただ、そのままだとマズいので段ボールに詰めるよう指示があり、小さな段ボールを用意してくれました。感謝!!!

私が予備で持っていた下着類とかティッシュを一緒に詰めて完了です。

 

ダラスでは、行きでESTA登録が済んでいたおかげで入国審査は30分もかからずに通り抜けられ、手荷物のトラブルはあったものの簡単に解決してしまったので、私の飛行機まで5時間以上待ち時間があります。

仕方が無いので簡単に食事を済ませようといろいろと見て回ったのですが、レストランは高いです。

結局、セブンイレブンのランチバックかサブウェイのサンドイッチでプロモーションやっているヤツのどちらかにしようと迷ったあげく、両方買ってしまいました。

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コレで10ドル↑

 

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コッチは4ドル。私が見たポスターだとセットで10ドルだったのですが、飲み物要らないとかサイズの小さいのを頼んだら4ドルでした。こんなことならコレを2個買った方が・・・。

因みに黄色いのは玉子です。玉子と野菜の一番シンプルなヤツ。

私は野菜好きなのでこちらの方が良かったです。

 

ダラスから成田国際空港迄の機内食です。

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さて無事に成田に着いたものの既に頭は痒く身体から匂っている気がします。

ダラスでは一応シャワーが無いかインフォメーションで確認したのですが、ホテルまで行かないと無いようで、百均で購入した消毒用のアルコール含有ティッシュで身体を拭いてはいたのですが、ダラスから手荷物として酒と一緒に送ったので下着も替えていません。

成田の多目的トイレで下着を替えシャンプーして身体を洗いました。

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コッチの普通の洗面台では身体を洗うのは難しいですが↑

こちらの多目的トイレにあるシャワー付きの場所なら、片足ずつ入れて足を洗いタオルに石けん付けて身体を拭いて、ぬらしたタオルで石けんを拭き取っていけば、身体を洗うことも可能です。

最後にシャンプーで頭を洗ってヒゲを剃れば完成です。

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こちらのトイレで1時間は時間を潰してしまいました。

正確な数は判らないのですが、私は一階の到着ロビーがある手荷物配送センター近くのトイレを利用し、そこにはこの多目的トイレが2箇所ありました。

友人の話だとシャワー室があるトイレもあるということだったのですが、インフォメーションで聞いても、「シャワーの付いたトイレですか?」と逆に聞かれてしまい、今回はここで済ませてしまいました。

私も3年ほど前は狭いシャワー室がどっかにあった覚えがあるのですが、今回は改装されていたので無くなってしまったのかもしれません。

 

さて、身体を洗ったせいか風邪もかなり悪化してきていて成田ではスタバのコーヒーを一杯飲んだだけで、福岡行きの便をひたすら待ちました。

しかし、そういうときに限って遅れてくるんですよね。

30分遅れで到着した便では私の乗る予定だった高速バスはとっくに発車しており、しかも最終バスだったので、博多駅まで地下鉄で行って特急電車で北九州へその日の夜には夜勤でしたから結構たいへんな思いをさせられました。

 

以上でブラジルのお話しはお終いですが、今回、南米旅行で一番の楽しみだった免税店での買い物に水を差されてしまいちょっとガッカリでした。

どこの国でも消費税が当たり前になってきていますので、香水や酒といった高額商品は是非免税店で購入したいもの。

成田の免税店でお酒や香水を購入して南米に北米経由で持っていっても、南米で購入したものを日本に持ち込むにしても難しいことが判りました。

 

今、ボリビアではエボ大統領の所属する政党が選挙で不正を働き、大統領がメキシコに亡命しています。大統領支持派であるインディオ系の国民はメキシコからの大統領指示により暴動をおこし、首都ラパスや第三の都市コチャバンバでは死人がでる騒ぎになっています。

私の友人の住んでいるサンタクルスでは平穏が戻りつつあるそうですが、食料品が高騰しているようで、貧乏人はたいへんなようです。

内戦状態にならないと良いのですが。