新しいKindle Fireで語学の勉強をしよう。
9月30日からAmazonでプライム会員限定でFireタブレットが税込み4980円で販売されています。ものすごい人気らしく、今すぐ申し込んでも2〜3ヶ月待ちの状態です。
私も新しいバイトの準備や対応で忙しかったのと、つい先日KindleFire HDX7とApple iPad Air2を買ったばかりだったので購入を躊躇していたら、2〜3ヶ月待ちの状態になってしまいました。
来年大学3年生になる姪っ子(彼女は私のことを叔父さんとよぶので、姪っ子と書いていますが、正確には「またいとこ」です。)の語学学習用にプレゼントしようと思っていたのですが、2〜3月待ちではクリスマスに間に合いませんね。困った・・・。
Kindleを語学学習に推薦する理由はいくつかあげられますが、まず、洋書(特に英語)電子書籍リーダーとしての機能に優れていることです。
①Word Wise(英語のみの機能です。)
Word Wise機能をオンにするには英文の洋書を開いて画面をいちどタップし画面右上に現れるアイコンの一番右にある縦3つのドット「 ⁝ 」を選択します。
「X-Ray」、「Word Wise」、「その他の設定」を選択する画面が現れますので、Word Wiseを選択し、右側にあるチェックボックスを右にスライドさせてONにします。(オンにするとオレンジ色になります)
英語の電子書籍であれば、難しい英単語(選択の基準は明らかにされていませんが、頻出度で選択している可能性が高いと思います)の意味を、その単語の上に英語でヒント表示してくれます。(ルビ表示だと考えて下さい。)
文学・小説を使った初歩の語学学習では、すぐに辞書をひいてしまうと、全体象が判りにくくなってしまいます。ひとつやふたつ意味の分からない単語があっても、段落程度は一気に読まないと、いつまで経っても英語を日本語を「分解」して理解する「くせ」が抜けません。
ざっと読んで、分からないなりに自分で理解したことをメモに取ります。この段落ではこういったことが書かれていたと・・・あとで辞書をひきながら正確な訳を作ってメモと比較していくと自分の弱点が見えてきます。(私は否定形に弱かったのを覚えています。否定文と肯定文を間違えて理解するのですから後がたいへんです。(^0^))
なお、私は新しいKindleを購入していないのでKindle Fire HDX7の画面を参考として掲載しておきます。新しいKindleが発売されることが決まってから、このFire HDX7は発売中止になっているので、あまり参考になりませんが、イメージは伝わると思います。
こういうふうに難しい単語の上に表示されるヒントを目の端で捉えて読んでいくと、ヒントが無くて読んだときに比べると理解度が若干向上しているのに気づくこと思います。
なお、新しいKindleではWord Runnerという機能が用意されていて、一気読みをサポートしてくれます。
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Word Runnerは、英語本の新しい速読方法です。文章を単語ごとに分け、高速スピードで画面中央に表示させることで目の焦点を保ち、時間を節約。読書効率が上がる画期的な機能です。Dynamic Pacingで、難しい単語や段落の区切り、句読点では速度が自動でゆっくりに。読書開始時は遅めの速度でスタートし、自分が設定した読み取り速度まで、徐々にスピードを上げて調整します。読み逃したときは、画面をタップすればOK。Word Runnerが一時停止の状態になり、好きな箇所へ戻ることができます。
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②マーキング機能
①で述べましたが、文学・小説は一気読みをした方が良いと思います。でも、意味の分からない単語をそのままにしておいてはダメですよね。一気読み最中の分からない単語は、マーキングしておきます。
調べたい単語の上を指でタップ、長押しし続けてハイライト化し、「メニューバー」を表示させてからその中の「色」選択し色を付けておいて後からまとめて辞書を引きます。中学生であれば、名詞・動詞・その他で色分けしておくと良いでしょう。
【ハイライト→色つけ】
③辞書機能、Wikipedia機能
タップしてハイライト化すると画面上部または下部にWord Wise、辞書、Wikipedia、翻訳の4項目が表示されます。Kindleを横にして見ていると画面より上または下に隠れていますので中央にスワイプして表示させます。
辞書等は左右にスワイプして、辞書等を調べて、記憶したいことがあればタップして現れるメモを開きます。
※左右にスワイプできます。
※辞書は自動変換ですが手動で変更できます。私はスペイン語の本を主に読んでいますが、無料の本はスペイン語の文書の後、英語の文書が書かれている対訳形式のものが、多くあります。選択される辞書はスペイン語なので、英語で調べたいときは英語の辞書を選択します。
※メモの画面です。辞書やウィキの内容をコピペできないので、辞書内容を転記することはできません。
メモやマーキング・ハイライトの情報は、Whispersync機能がonになっていれば、登録してある全ての端末で共有されます。新しいKindleはデフォルトでonなので特に操作する必要はありません。
残念ながらKindle Paper Whiteに搭載されている「単語帳」という便利な機能は、私が使っているFire HDX7や、この新しいKindleには搭載されていません。
自分の単語帳を作りたいときは、Weblioの会員登録をしてタップ長押しで現れる「メニューバー」から、「その他」を選択し、「ウェブで検索」でシルクブラウザを立ち上げ、Weblioに登録することも可能です。
ハイライトした単語およびメモは全てノートブック(機種によってはノートです)に蓄積されるので「ポピュラー・ハイライト」機能をOffにしておけば、自分だけの単語帳の代わりとしても使用可能ですが、本ごとに蓄積されるのであまり役に立たないように感じています。
「ポピュラー・ハイライト」機能をOffにするには、画面をいちどタップし画面右上に現れるアイコンの一番右にある縦3つのドット「 ⁝ 」を選択し、「その他の設定」から「ポピュラー・ハイライト」の右側にあるチェックボックスを左にスライドさせてOffにします。
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満員電車の中とか、せまく揺れの激しい車の中では、タブレットの文字を読むのは困難ですが、Text to Read機能を使って文書を読み上げ、イヤホン等で聞きながら勉強することが可能です。
機械音声なので聞きづらいという意見もありますが、マレーシアで中国系マレーシア人と英会話するよりは聞きやすいと思います。(中国系マレーシア人の英語は、私達日本人には子音が完全に消えているように聞こえますが、私のボスだったイギリス人は日本人が話す英語より彼らの英語の方が聞きやすいと評価していました。)
私の耳には、くだけた調子で英会話をしてくるアメリカ人より、機械音声の方がだんぜん聞きやすいです。(^0^)
本格的なリスニングを試したい人には、ト部ねこさんが良い記事を書いていますので紹介いたします。
この裏技を有効にするためには、アメリカAmazonのアカウントを取得する必要があります。アメリカAmazonのアカウントを作って、日本のAmazonアカウントと統合するという裏技を紹介している記事はこちらです。
Kindleで洋書を読むならImmersion Readingを使ってみよう | aguila o sol
日本語のオーディオブックを試したいという方で月額1500円が安いと思える方には、オーディブルというサービスがあり、今なら最初の1ヶ月は無料で体験できます。
さて、Text to Speechを利用するために使用するイヤホンですが、私のお勧めはBluetooth接続でワイヤレス再生ができるTaoTronicsのイヤホンです。
連続再生(通話)は5時間ということでしたが、私はバス通勤で連続3日間、合計で約6時間程度使いましたが、まだバッテリーは残っている状態でした。 マイク機能も付いているのでスマホと連携して使うことも可能ですが、このイヤホンのBluetooth接続は一対一なので、スマホとKindleで切り替えるためには、その都度、使用している端末でいったん接続を解除して、別の端末で新しく接続する必要があります。けっこう時間がかかるのでお勧めしません。
音質も比較的良く、価格もBluetooth接続にしてはお手頃なので端末ごとに購入した方が良いでしょう。
まぁ、新しいKindleはモノラル再生なので、あまり高価なものはお勧めできないということもあります。(説明文にあるノイズキャンセル機能はマイク用のものです。)
全くの余談ですが、Bluetoothのマルチペアリングに対応していて、2台同時に接続が可能なうえ、ノイズキャンセリング機能のあるヘッドフォンが、デンオンから発売されています。
連続再生時間は20時間、重量は275g。
バス路線に面していて昼間はかなりうるさい自宅環境で使っているiPad Air2とiMac用に是非とも欲しいのですが約3万円は痛い。
頑張ってバイト代貯めて買おうと思います。
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さて、この新しいKindle、コスパが凄いのですが、プライム会員で無い方は、新に年間3900円支払って新に会員にならなければならないので、実質100円しか値引きになりません。
しかし、プライム会員になれば、Kindle端末で月一冊はプライム対象の電子書籍が無料で読めます。(iPadやWindowsにインストールされているアプリでは読めません。)
以前は、プライム会員って、即日配送が可能なくらいしか魅力の無いサービスに成り下がってしたのですが、今は年会費くらい、すぐに回収できるようです。
今の私のお勧めは「HOLES」で、購入すれば713円ですが、プライム会員は無料で読めます。洋書に限らず毎月400円程度のプライム会員対象の無料本を読んでいけば、元はとれる計算になりますが、購入した電子書籍と違うのは、翌月に新しい本をダウンロードすると前月の書籍は読むことができなくなることです。
ちょっと気になる本は、このプライム会員の特典を利用して読んで購入したいと思えば購入すれば良いと思います。
また、プライム会員の特典として新たに「プライム・ビデオ」でアメリカのテレビドラマ等が無料で見られるようになっています。
私のお勧めは「24」です。プライム対象のビデオはダウンロード可能なので、新しいKindleに増設できるMicroSDに保存できますから、電車の中で視聴することが可能です。
※Kindleで表示するとこのようになります。
字幕版と吹替版の2種類があるので、字幕版を選択すると英語のヒヤリングの勉強になりますね。
英語の字幕が選択できればもっと良いのですが...
「もっと良い」と言えば、
英語学習で私がもっとも効果があると考えているのは、 英字新聞の記事を「読む」ことです。特に新聞の見出しは短い単語の組み合わせでニュースの事象を的確に表現する工夫があちこちに込められています。
記事の内容を読んでから見出しを振り返ると、「ああ、英語ではこういう表現をするんだ」と驚かされたことが少なくありません。
もう25年以上前になりますが、私は時事英語を勉強するのにHERALD TRIBUNEという英字新聞を、福岡勤務時代は福岡空港や紀伊國屋書店、仙台勤務時代は東京に出たときにキオスクで買って(だから毎日購入していたわけではありません。)、喫茶店等で気になる記事を切り抜いてはスクラップブックに貼り付けていました。辞書をひいてメモを書き込んで...そうしておくとスクラップブックを開いてその記事を読むたびに「どこで」「どのような状況で」その記事を読んだか記憶に蘇ってきます。あぁ、この記事は多賀城市郊外の喫茶店珈琲館でホットケーキとコーヒーを飲みながら読んだとか、すごく詳細に。
「記憶とは特殊な環境であればあるほど強く残る。」私はそう考えています。
霞ヶ関に転勤して、仕事が忙しくなるにつれて(仕事を理解すればするほど、やることが増えるということです。)、そんな余裕はなくなり、結局、延べ6年間程度、スクラップブック3冊でやめてしまったのですが、名古屋に転勤したときに、与えられた公務員宿舎があまりに狭い間取りで家具すらベランダにださないといけないような状況だったため、様々な資料と一緒に、やむなく捨ててしまって、今ではどのような記事をスクラップにしたのかも思い出せないような状態になってしまいました。
随分と勿体ないことをしてしまったと思います。
アメリカのAmazonではワシントン・ポストを最初の半年を無料で、有料になっても格安で提供しているそうです。
日本でも英字新聞を有料で構わないのでKindleで配信して欲しいと思うのは私だけでしょうか?というか、著作権問題の処理の難しさは重々承知しているのですが、TPPも基本合意に達したし、こういうコンテンツ商売はできるだけ早く解禁して欲しいものです。
良いことづくめのようですが、大きな短所もあります。
それは、新しいKindleは値段が安い分、解像度が低くなっているので、図表の多い雑誌等を読むのには適していないということです。
それでも5千円以下という価格(プライム会員限定)と課金ゲーム等のコンテンツには利用制限を加えることも可能ですし、これから英語の勉強をしようとする子供に初めてのタブレットとしてプレゼントするには「良い買い物」だと思いますが如何でしょうか。
最後に。
名古屋では、月10万円も自腹をきって通った英会話教室の教材そして、フィリピンの国際稲研究所(IRRI)や国連食糧農業機関の専門家としてマレーシア、フィリピン、インドネシアで収集した貴重な文献や資料を含む英語関係の資料を全て破棄していました。
この記事を書いていて部屋が狭いだけで資料を全部破棄するかなとか自宅に送ることは考えなかったのかなと「ふと思った」のですが....................
そういえば、獣医資格だけで公務員になった当時海外経験がゼロで霞ヶ関から追い出されて、うちの組織の次長を勤めていた「Tという名前のお坊ちゃん」に、「お前はもう歳だから海外には二度と出さない。」と言われていたので、部屋が狭いことをきっかけに全部処分したのを思い出しました。
結局、名古屋にいた間に、インドネシアの穀類の重金属濃度調査の依頼を「誰も依頼を受けてくれないので君が行ってくれ」と言われて、たった6人しかいない地方組織に大迷惑をかけて1ヶ月以上も留守にしたのを思い出しました。
この名古屋から福岡に転勤した直後から、ボリビアで牧場を買うための準備を始めました。このときはまだ「50歳で早期退職する」とは考えていなかったのですが、いつでも退職できる準備を始めたのが、この時だったのだなとつくづく思います。