haru_z1kのブログ

30年勤めた国家公務員を中途退職し、ボリビアで中山間地農業をやっていましたが、実家の事情で急きょ帰国しなければならない羽目に...。ボリビアには当分戻れそうにないので、これ以上ボケが進まないように、ニュースや生活の中から頭の体操をしていこうと考えています。

セルフのスタンドで注意しておきたいこと。

セルフスタンドでのバイトを始めて今月の26日で1年目になります。

この1年間で様々な経験を積むことが出来て良かったと思う反面、一部の北九州市民の相変わらずのモラルの低さには呆れてしまいます。

大多数のお客さまは、問題ないので「一部の」を強調させていただきます。ただ、私自身、日本国内では、山口県宇部市福岡市東区宮城県多賀城市、埼玉県大宮市と浦和市〈現在のさいたま市〉、名古屋市港区と名城区と、生活の拠点を点々としてきましたが、日常的に「ひどいの」を見かけるのは昔も今も北九州市だけです。

ちなみに私が中学生時代には番長グループが存在していて、中学校同士で覇権を争って抗争を繰り返していたのですが、同じ福岡県の福岡市でもその話を信じてくれる人はいませんでした。現在、うちのスタンドの常連さんの中にかつての大番長がいて、私の暗黒の少年時代が私の中二病でなかったことを証明してくれています。(^0^)

 

さて、

モラルの低さというのは、自分の要求が通らなかったり、危険行為を注意されると「嫌がらせ」で仕返ししてくるお客さまが多いということです。

具体的には、うちの給油機はお札しか使えないのですが、お札しか使えないと言うと給油が終わった後、小銭を3千円分もってきてお札に両替しろと要求してきたり、小学生以下の小さなお子様に給油させようとしていたので注意すると、ゴミ(紙おむつでした)をスタンド内にばらまいていったり・・・、これらの行為は威力業務妨害で、全部監視カメラで録画されているのですが、私が担当している時間帯だけでも月に数件は発生しています。

お札への両替はともかく、危険行為については繰り返して欲しくないので、セルフスタンドでの注意点としてここに挙げてみましょう。

 

1.セルフスタンドでは店員が「許可ボタン」を押さないと給油開始にならない。

殆どのお客さまはレバーを握ると自動で給油が開始されると思っているようですが、店内にいる従業員がお客さまの安全性を確認し、「許可ボタン」を押さないと給油開始できない仕組みになっています。

安全性の確認とは、静電気除去シートに触ってから給油を開始しようとしているか、とかくわえたばこをしていないか等です。

また、緊急停止ボタンというものもあって、監視カメラでは判らない「エンジンを停止していない車への給油」や「給油レバーにものを挟んで固定して給油し、給油場所を離れたお客さま」が確認できた時点で給油を強制的に止めることもあります。

 

2.子供へ給油はさせない。

夏休み期間中、かなりの頻度で発生したのがこの事例です。給油口の高さに顔があるような小さい子供に給油させて、目にガソリンが入った場合、最悪失明という事態もありうるので、絶対に許可しません。また、背が高くても中学生くらいまでの子供の場合、給油中に何かの拍子でレバーを握ったままノズルを取り出してしまう可能性もあるので、この場合は「大人の方が給油するようお願いします。」と注意します。

子供に見えても実は高校生で原付免許を取ったばかりで、給油の練習をさせているという例があったので、注意してから給油許可ボタンを押しているのですが、今のところ100%こちらの指示どおり大人の方が給油してくれています。

 

3.エンジンは停止する。

車の中にお年寄りがいてエアコンを効かせたまま給油したいというお客さまは多いのですが、外気が35℃と高いうえエンジンの熱気との相乗効果でかなりの勢いでガソリンが気化しています。

何かの拍子で引火した場合、エンジンを止めていれば、給油口を雑巾で覆う程度で消化できる火事も、エンジンがかかっていればどのような惨状になるか・・・。

お年寄りは店内に休憩スペースがあるので、そちらを利用して下さい。監視カメラではエンジンが停止されているかどうかの判断はほとんど出来ません。

また、ターボタイマーを使用している車は、エンジンのスイッチを切ったとしても、ターボタイマーが働いている間は「エンジン停止」ではありません。爆音が店内までとどろいている車は、許可ボタンを押しません。

 

4.電子器機は使用しない。

プルームやiQOS(アイコス)は電気で加熱しているのでアウトです。火が付いていないから問題ないだろと言うお客様もいますが、携帯電話でさえ使用しているお客さまには給油しないよう消防の方から言われているのに「くわえたばこ」は電子たばこであっても許可できません。

ひとり、常連のお客さまで火を付けていないたばこをくわえて給油する方がおられるのですが、他のお客さまへの影響もあるので出来ればやめて欲しいなぁと思っています。

アイコスで注意したお客さまは、給油が終わった後、他の車が後ろに並んでいるのにトイレを使用し、トイレで小便器の周りに尿をまき散らせて帰られました。

 

5.レバーを握ったまま元に戻さない。

比較的高齢な方に多いのですが、「満タン」でも「20リットル」でも「1000円」でも給油が終了した後、センサーが働くか予定数量に達した時点で自動的にモーターも止まるので、「機械が完全に止まった」と勘違いされるようです。

しかし、「満タン」を選択した場合は、レバーを握ったまま、元に戻し、うまくはまらずモタモタしている間に、いったんレバーを緩めてしまい、再び握ってしまうと、ガソリンが再び吐出されてしまい、ノズルが上向きになっているので、最悪、顔にかかったり目に入ったりします。

私が対応したのはこの1年で2名だけですが、どちらの場合も、事故後すぐに、まずお客様に店内に入ってもらい顔を石けんで洗ってもらって、そのあと目を洗ってもらいました。

車はそのままにしてもらっているのでお客様が顔を洗っている間に窓を閉めドアをロックしてキーをお預かりします。ふたりとも、幸いなことに10分ほどで目が元通りに見えるということだったので、必ずお医者様に看てもらうようお願いした上で帰宅してもらいました。

 

6.場内全て禁煙です。そして、ゴミ箱は設置してありません。

給油中に来るのに同乗している方でたばこを吸っている方を見かけることがあります。監視カメラでは確認できないので、キャンペーン等でふたり以上従業員がいる時だけ、外で対応するのですが、この1年で一度だけ、30歳過ぎか40歳くらいの女性がたばこに火を付けたのを見て、注意したことがあります。

注意を受けて大きく二度吸った後火を消してくれましたが、内心「二度と来て欲しくない」と思いました。幸いなことにそれきり見たことがないので他店で給油しているのでしょう。

給油タンクの形状や給油時の空気の巻き込み具合によって、どんな車でも、給油口からガソリンが噴き出す事故の可能性はあります。

先日、外車(どこの国かは書きません)の新車で乗り付けた若い女性が、給油終了後、ゴボゴボと音をたてて吹き出してくるガソリンに真っ青になっているのを見かけたばかりです。

たまたま、そのような車が隣にいて、自分が火の付いたたばこをくわえていたらどうなるか想像して欲しいものです。事故とはそのようにして起きるので「禁止事項」に対しては、キチンと守って欲しいものです。

そして、

多くのセルフスタンドはレシート程度の小さなゴミを捨てる箱は用意していても、ゴミ箱は設置していないと思います。

これはゴミと一緒にたばこの吸い殻を捨てる人がいるので、火事を防ぐための措置です。

うちでは特に若い人に多いのですが、ゴミ箱のありかを尋ねられて、ゴミ箱を設置していないと答えると場内にゴミを捨てていく人が多いのでほとほと困っています。

私はどこにあるのか知りませんが、そのようなお客様曰く、「ゴミ箱を設置しているスタンドもある」そうなので、そちらを利用して頂きたいと思います。

 

7.静電気に注意

最後に、これは私の経験では無く、先日北九州市が行った免状の講習会で習ったのですが、給油所で一番危ないのは静電気だそうです。

これから冬場に向けて空気が乾燥し、帯電しやすくなります。

①手袋をしたままだと体内の静電気は逃げないので、必ず生手で触れて下さい

②給油中にウロウロしないで下さい。

よく見かけるのが運転席や助手席のドアを開けて何か探している光景ですが、運転席でも助手席でもセーターなど帯電しやすい服をきていると少しの動作でも静電気が溜まります。

給油前はこちらでも確認してボタンを押していますが、給油途中で携帯電話を取って給油口にノズルを差し込んだまま、移動し、再び戻ってきて「静電気除去シート」に触らずに給油開始してしまうケースです。

ビデオを見せてもらったのですが、若い女性が火事を起こしていました。

危険なものを扱っているんだという自覚は持っていて欲しいですね。