haru_z1kのブログ

30年勤めた国家公務員を中途退職し、ボリビアで中山間地農業をやっていましたが、実家の事情で急きょ帰国しなければならない羽目に...。ボリビアには当分戻れそうにないので、これ以上ボケが進まないように、ニュースや生活の中から頭の体操をしていこうと考えています。

「ブラジルへの旅 その2」トラベラーズチェックに代わるものは?

前回はパスポート申請とスーツケース・機内持ち込みようバッグの購入について紹介しました。

iwanttobuy.hatenablog.com

今回はブラジルのレアルの入手方法です。

まず現金のレアルですが、殆どの銀行では取り扱っていないので、取りあえずの現金として成田空港で一万円分だけ両替することにしました。

成田空港では国内線で第三ターミナルに到着したので、第三ターミナル二階のフードコートに一番近い両替所で円をレアルに替えました。(成田のGPAでは取り扱っていますので本物のレアルが拝めます。)

当時のレートは1レアル約34円で購入し、成田に帰国してから第2ターミナル一階の出国ロビーにあるみずほ銀行で両替してもらいましたが約20円。

両替店舗のご案内 | 外貨両替|GREENPORT AGENCY Co.,ltd

1レアルあたり約14円(中値に対して約52%)もの手数料を払うのですから、まず現金は話になりません。せっかくブラジルで買い物してもものすごく高価な物を買わされた気になってしまいます。

ドルを持ち込んで空港か滞在先のホテルで両替してもらう方が良いでしょう。公証レートだと1ドル約4レアルなので約28円でした。昔はドルでも現金化すると約3%、1ドルあたり3円の手数料を取られていましたが、今、外国人が増え両替が自由化されたこともあり、新宿の両替所では約1%、1ドルあたり1円の手数料しか取られないところが増えています。

因みに地元福岡銀行のレートは約2%、1ドルあたり2円の手数料が取られています。

www.fukuokabank.co.jp

良くお使いになる銀行でレートを調べて両替しておきましょう

ちなみに成田のみずほ銀行は1ドルあたり3円の手数料が取られます。前述のGPAでも殆ど変わりません。

さて、ここからは裏技なんですが、公証レートは世界的に見ても1ドルあたり4レアル(ブラジルの空港に着いてからドルをレアルに替えた場合、1レアル約27円)なのですが、南米南部共同市場諸国の両替所では殆ど1ドルあたり5レアルで取引されています。

ボリビアから来た友人は、きちんとした両替所で1ドルあたり5レアルで両替してきており、南米諸国経済連合(メルコスール。アルゼンチン、ブラジル、パラグアイウルグアイボリビア)内でのブラジルレアルの評価が低いというか米ドルの評価が高いことが良く現れています。未確認ですがペルー、チリ、コロンビア、エクアドルでも同様なようです。

ブラジル旅行する前にボリビアのウユニ湖、ペルーのマチュピチュ、またはアルゼンチンのブエノスアイレスなどを散策してから、ドルをレアルに交換するのが、もっともお勧めな方法です。

ちなみにボリビア、ペルー、アルゼンチンでは路地裏で露天を広げているような小さな店でも米ドルがそのまま使えます。1ドルと5ドル紙幣を大量に持って旅に出かけましょう。(ボリビアでドルをレアルに替えた場合、1レアル22円)

 

 具体例として空港の免税店で120レアル(30US$相当と併記)の酒を買ったとしましょう。日本から持っていった現金で購入すると4,080円ですが、ボリビア経由の現金だと2,640円。なんと1,440円も違います。

 

そうはいっても、やはり現金を持ち歩くのは危険です。

今回、ブラジルで使用したクレジットカードのブランドは2種類。日によって多少レートは変わるし、提携先の海外事務手数料も上乗せされるので、一概には言えないのですがJAL Masterカードの支払いで1レアルあたり約27.8円。三井住友VISAカードの支払いで28.4円でした。

 

因みに先ほどのお酒をクレジットカードの支払いでレアルを選択すると、日本国内に帰ってからの請求は、3,360円、US$を選択すると3,300円です。 

 

一般的に海外で使用したクレジットカードではVISAよりもMasterカードの方がレートが良いようです。ホントはCITIカードがもっともレートが良かったのですが、日本から撤退してしまったのでどうしようもありません。マレーシアやフィリピンなど東南アジアではJCBの方が安いこともあったのですが、スキミング被害を受けた後の対応が悪すぎたので海外で二度と使うつもりはありません。

スキミング被害を受けたのでカードの支払いを停止するよう要請したのですが、お客さまの取引には介入できないの一点張りで、押し問答の繰り返し。3日目にしてようやく上司が出てきて、こちらが全く使用した覚えがない引き落としがあるのに何故対応しないと思わず声を荒げてしまいました。ちなみに私が日本にいるのに引き落としは香港の企業で、毎月千円程度を引き落とすという巧妙な手口でした。スキミングされた場所はフィリピンのホテルニッコー内にあるお菓子屋さんだと考えています。当時はアメリカで既にスキミング被害が拡大しており、私は財布にスキミング防止用のラミネート板を常に入れていました。路上とは考えられず、普段、国内ではJALカード、海外ではCITIカードと使い分けをしており、たまたま友人から東南アジアではJCBの方がレートが良いと聞いていたので、お土産用としてカードを使ったのです。今ではさすがにそんな無様な対応はしていないと思いますが、日本語のニュースでもアメリカのスキミング被害が大々的に報道されていたのに、全く対応を考えていなかったクレジット会社など信用できるものではありません。)

 

さて、前置きが長くなりましたが、比較的安全で再発行も容易だったTraveler's Checkが日本の銀行では発行されなくなったため、今、主流となっているのが

プリペイド方式

②キャッシング方式

③銀行口座から引き落とす方式

の三つです。

 

プリペイド方式

 NEO MONEY13歳以上の日本在住の方ならどなたでも申し込めるセゾン系のプリペイドカードです。今回、これを使ってサンパウロGRU空港第二ターミナルのATMでレアルを引き出したのですが、1レアル約30円でした。公証レートの約10%の上乗せプラス1回あたり200円の海外ATM使用料がかかりました。

アメリカのダラスでも買い物をしたのですが、1ドルあたり2円の手数料が引かれていましたから、全くお得感はないのですが、学生でも高齢者でも発行できるので、いざというときの1枚として必ず持っておきたいものです。

ただし、今回、スキミング被害に遭い、気がついてすぐにカードを止めたのですが、結果として1,798円の被害が生じました。被害が生じても不自然な引き落としがあっても、このカードは一切の保証がありません。

今回、スキミングに気がついたのは、後述するJNBから「不自然な引き落としがあったのでカードを止めました」というメールが来たからです。

ネオマネーにブラジルから電話してカードを止めてもらったのですが、担当者の不思議そうな声が今でも気になります。『いやブラジルに本人がいるのにヨーロッパで引き落とされたら、怪しめよ、とか、電話でもカードを停止できるって説明にあったよ』と思いましたが、なんと言っても無料のカードです。

今回は運が無かったと諦めるしかありません。

因みに今回はどんな方法がもっとも海外で現金を用意するのが良いか、テストを兼ねての旅行だったのでプリカにも銀行にも3万円しか入金していませんでした。それが被害が少なかった理由です。

カード番号も暗証番号も盗まれてしまったので、新しいカードを発行してもらったのですが手数料はもちろん無料です。残高が引き継がれるので面倒が無く便利でしたが、新カードの郵送先が日本の住所だったので、ブラジル旅行中は使えません。

 

海外旅行では不慮の事態に備え複数の選択肢を持っておいた方が良いですし,現地の警察は信用できない場合もありますから、大使館や領事館の電話番号は控えておいた方が良いでしょう。

 

対策は簡単です。使うときだけカードをアクティブにし、使わないときは使用停止状態にしておけば良いのです。プリペイド方式だから使える簡単な方法ですが、スキミングにあってから気がついたので意味が無かったのですが。

ネオカードの場合は、スマホのブラウザにブックマークを付けていつでもカードの使用を停止できるようにしておき、現金を引き出した後はすぐにカードの使用を停止してしまえば良いのです。そして使う直前に利用再開する。簡単ですね。ただ、ネオマネーの場合、セキュリティーがザルなので、「おかしい」と感じたら残金を全て引き落としておき日本に帰ってから新しいカードを発行してもらっておいた方が良いでしょう。

なお、私が調べた全てのデビットカードでは簡単に使用停止と再開ができました。

www.neomoney.jp

今回は、どこで被害に遭ったかも明確に判ります。

早朝サンパウロGRU空港第三ターミナルに到着した私は、現金でブラジルバーガーを購入し簡単に朝食を済ませた後、ボリビアからの友人を出迎えに第二ターミナルに移動しました。

第三ターミナルは主に北米からの便で、私が到着した早朝はまばらにしか人がいませんでしたが、第二ターミナルは南米各地からの国際便が到着するターミナルで大勢の人が行き来していました。

その一階の到着ロビーがあるところからよく見える場所にATMが10台くらい並んで設置されており大勢という訳ではありませんでしたが、利用する人もいました。

ただ、二階、三階が吹き抜けになっており、二階や三階のレストラン前に設けられている席からはATMが丸見えなのです。

私は多くの人が利用するATMだからと安心してネオマネーで引き出し、他のカードでも引き落とせるか試したのですが、おそらく二階か三階にいたスキミング機械をしかけた泥棒は、誰がいくらくらい引き落としているか確認していたのでしょう。

私はどっから見てもアジア系で、どうやらブラジルは初めての様子であちこちをウロウロしていましたから、もうネギ鴨にしか見えなかったでしょうね。

設置も回収も短時間で済み、当局のチェックも含めて全て丸見えなのですから、こんな美味しい場所はありません。

引き落とした翌々日にはカードが使われていました。

 

②キャッシング方式

これは丸井系のエポスカードで、キャッシング枠を利用して海外のATMで引き落としできるシステムが有名だったので、今回、ブラジル行きが決まってすぐに申し込んだので、カードは間に合ったのですが、なんとキャッシング枠が0円でした。

www.eposcard.co.jp

今までどんなクレジットカードでも一度も滞納したことはありませんし、持っているカードの利用枠はショッピングで300万円とかキャッシングで100万円とかだったので、かなり驚いたのですが、年収70万円と正直に書いたのがいけなかったようです。

キャッシングについては利用の有無に関係なく信用会社が枠(その個人が所有する全てのクレジットカードのキャッシング可能額の最大値を合計したもの)で判断しているらしく、私のように年収がキャッシング=借金可能額=【枠】を超えることは無いそうです。結局、退職前に私が望んで設定された規模ではないのに多額の借金【枠】を持ってしまった私は、新しい枠を持つことは難しいようです。(注:友人の会社社長さんの談で確認はしていませんが納得できる話なので掲載します。)

もし読者の人達でクレジット会社の審査が通らないという人がいたら、既に持っているカードを見直して、不必要なカードは年会費の有無に関係なく破棄するとか、クレジットカードを申し込む際、キャッシング可能額を0円にしてみては如何でしょうか。

私はファミマTカードとかセブン銀行のナナコ付きDebit Cardなんかはキャッシング枠を0円にして審査を通っています。(両方ともJCBなので単に相手を信用していなかっただけの話なのですが、年収70万円でもOKでした。)

 

閑話休題

今年はWワークの影響で年収150万円はいくので、もう一度クレジットカードを整理して不必要なカードは切るかグレードを下げることにします。JALゴールドカードは30年以上使ってきていたのですが、身の丈に合わせて切る時が来ているのかもしれません。

 

エポスカードさんはAmazonでポイントが貯まる「たまるマーケット」というのを運営しているのでAmazonの支払い用として使用していましたが、いろいろと手数料が引かれていることに気がつき、結局、損していました。ただHISを利用する時にはかなりお得なようです。

tamaru.eposcard.co.jp

ところが、

先月末、イオンカードが更新されて初めて気づいたのですが、Amazonを利用するなら、「イオンスクエアメンバー」の「ときめきポイントタウン」がもっともお得であることが判明しました。

今日から開催されているAmazonのタイムセールにポイント5倍キャンペーンをやってていました。(^0^)

www.aeon.co.jp

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www.aeon.co.jp

AEONカードは様々な種類が存在するうえ、ポンタ、Gポイント、クラブパナソニックなどのサイト経由で申し込むと特典も大きいので、じっくり選んでみてはどうでしょうか?

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www.aeon.co.jp

 

因みにIC機能(WAON)付きのカードであれば、海外でキャッシング枠を利用してATMで引き落とせることも判りました。いやホントにもうエポスカードは無駄でした。(T_T)

なお、暗証番号が必要になるのでWAON付きのAEONカードを持っている人は念のため、暗証番号を確認しておきましょう。番号は郵送で送られてくるので海外旅行の2週間前には手続きをした方が良さそうです。

www.aeon.co.jp

 

③銀行口座から引き落とす方式

私が持っているネット銀行は全て銀行口座から直接海外のATMで現金が引き出せます。普通の銀行系カードも次々と対応しているようなので、あとは海外対応に安心感があるところが良いと思います。

私は持っていないのでなんとも言えないのですが、海外展開している日系の銀行では旧東京銀行系の流れを汲む三菱UFJ銀行のカードを持っていれば間違いないでしょう。

今はコンビニのATMで下ろせない銀行は無いと思いますので。

 

さて、私の持っているカードの中でもっともお勧めなのがジャパンネット銀行カードです。9月末を持ってファミマとの提携を解消したので、あまり魅力的ではなくなったのですが、前述のとおり、海外でのスキミングにいち早く対応した手腕は信頼できるものです。1円も損をしていないので、私の中では依然高い評価なのです。

 

ただ、使用停止するのにはネオマネーより一手間余分にかかります。

ウェブ上で銀行にログオンし、チェックボックスをオンにするのですが、トークンからの暗証番号が必要になります。トークンはクレジットカードサイズで厚みもほぼ同じので財布に入れておけば良いのですが、キャッシュカードとは別の場所に保管しておいた方が良いでしょう。

 

私は、ワイモバイルユーザーであるし、ヤフーのプレミアム会員でもあるので、ウォレットにJNBを指定しています。

www.japannetbank.co.jp

これからもお財布代わりの銀行として利用していきたいと考えています。

 

次ぎにお勧めなのが住信SBIネット銀行です。

海外だとVISAよりはMaster系のカードが少しお得なのは前述の通りなのですが、Master系のDebit Cardを発行している銀行を私は住信SBI銀行以外知りません。

ミライノカード

www.netbk.co.jp

さて、ミライノカードについてもブラジルに持っていったのですが、実は暗証番号を忘れてしまっていて、しかも3回連続で間違えたため、カードが使用不可になってしまいました。国内ATMでは問題なく使えていたのですが、さすがにクレジット機能がロックされているので解除してくださいという通知が頻繁に来るので、諦めて再発行しました。手数料は千円です。

実は住信SBIでは、暗証番号を忘れたり、変更する場合は、カードの再発行が必須となるので必ず手数料がかかります。

なお、JNBはこのDebit Card用の暗証番号の問い合わせ及び変更がウェブ上から行えるので便利極まりありません。

 

因みに私が暗証番号を忘れてしまったのには理由があります。

もともとは国内ATM用の暗証番号とデビットの暗証番号は同じにしてあったのに、国内ATMで引き落とす際の暗証番号は各銀行からしつこいくらい変更するよう通知が有り、定期的に変えてしまっていたので、デビットの方も自動的に変更になっていると勘違いしていたのです。

新しく口座を作る方。たとえ国内ATMとデビットの暗証番号を同じに指定していたとしても管理はきちんと分けておきましょう。

さて、

実は、今までバイト先の都合で給与振込口座は福岡銀行しか出来なかったのですが、新しいバイト先では住信を給与振込先にできたので、ATMの無料利用回数や振り込みの無料利用回数が増えるので、今後、メインバンクは福岡銀行からこちらに移そうと考えています。

残念ながら今回のブラジル旅行では、JNBがスキミングのため、住信が暗証番号忘れのため使えなかったので実際のレートがいくらなのか確かめようが無かったのですが、持っていて損は無いカードなのでぜひ試してみてください。

それからセキュリティーということで、両方の銀行ともスマホのアプリが使いやすく、Debit Cardの利用停止も簡単にできるので、海外旅行中は、使用するときだけ開放して、普段は利用停止しておくようにしましょう。

 

最後にセブン銀行なのですが、JCB系なので今回は利用する気は全くありませんでしたし、デビットはJCBで管理しているのでセブン銀行とは全く関係ないようです。因みにMy JCBから暗証番号の問い合わせができます。

それから、最近話題の銀行に楽天銀行があるのですが、私は楽天系のカードはポイントカードを含めて1枚も持っていないので、間違った情報提供はしたくないので記事の中では一切触れていません。

 

余談ですが、スキミングで現金が引き出せなくなったことも有り、今回はボリビアの友人がホテル代とリオへの長距離バス代を払ってくれたので、結局、私は新宿の両替所で得ていた500米ドルだけで全ての支払いを済ませてしまいました。

 

次回は、スマホの使用環境と航空券の手配の仕方、そしてブラジルの紹介に入りたいと考えています。