iPad Air2(iOS 13.6)で電子書籍を聴く
今年で60歳を迎え、耳が少し遠くなったのと視力の衰えをヒシヒシと感じている今日この頃ですが、本好きであることは子供の頃から変わっておらず、紙媒体から電子書籍に乗り換えて今でも読書を楽しんでいます。
さて、
昨年12月に、6年以上電子書籍リーダーとして愛用していたKindle Fire HDXのバッテリーが膨れて危険な状態というか使いものにならなくなりました。
今までは、文字媒体の電子書籍はFireの読み上げ機能を使って『聴き』、7年前から使用しているiPad Air2でマンガや雑誌を読み、バスや電車で移動している時にはスマホで文字を主体とした書籍を読んでいました。(スマホの方はASUS Zenfone4から今年になってOPPO RenoAになりました。)
さて、Kindle Fire HDXでなんとか聴いていた電子書籍だったのですが、FireにしろPaperWhiteにしろ新しく購入するとなると6000円から3万円程必要です。
※モノクロ6インチスクリーン。 厚さ 8.18 mm、重量182g。防水機能付きなので風呂場で使ってみたい。(参考:iPad mini7インチスクリーン。厚さ6.1mm、重量300g)
※モノクロ7インチスクリーン。厚さが薄い部分で3.4mm、厚い部分では8.4 mmとなっており、重量188gということから尤も持ちやすい機種だと考えています。色調調節機能が付いているので目に優しそう。ただし、値段がFireを含めて一番高いのは躊躇しますが、余裕があればこの機種を購入したいと考えています。
カラー8インチスクリーン(解像度189ppi、上記2機種は300ppi)。厚さ9.7mm、重量355g
※今まで使用していたFire HDXの解像度は300ppiでしたので最新FireHDは粗が目立つ気がするのと、厚さがHDXの8mmから9.7mmに広がるとHDXでさえ持ちにくいと感じていたため、再びHDX並みの機種が発売されるまで購入する予定はありません。
HDXが相当に気に入っていただけに残念です。
しかし、目の疲れ方が酷く、物が二重に見えるようになって危ないことから、取りあえず、iPadで使用されているiOSの機能として備わっているSiriの音声読み上げ機能を利用して書籍を「聴く」ことにしました。
実は数年前に一度試したことがあったのですが、単語の読みがまともでなく、一度読んだことがある本ならともかく、初めて読む本には使いものにならなかったので放置していました。
久しく使用していなかったアプリのインターフェイスはだいぶ変更されていました。
少しは改善されたかと思い、早速、試してみたのですが、相変わらず送り字には対応しておらず、読み上げ辞書に登録しても改善されません。例えば「事件」という単語は「ことくだん」と読み上げ、「じけん」と登録しても文節か予測変換のせいか殆ど改善がみられません。人名とかは諦めるしかないので「蓮」で「れん」と読むのを「はす」という読み上げから連想していくのですが、慣れが必要です。
私は今年の1月末くらいから深く考えず聞き流せるラノベを中心に聴いて辞書を鍛えていたせいか今ではある程度「聴ける」ようになっていますが、「言葉のキャッチボール」で物語が進むラノベより詳細な背景を叙述する小説の方が聞きやすいようです。
さて、Siriで読み上げ可能な電子書籍アプリですが、Kindleは特殊なフォーマットや画像で無い限り問題なく使用できます。「設定」画面から「アクセシビリティ」→「読み上げコンテンツ」→①「選択項目の読み上げ」、②「画面の読み上げ」、③「読み上げコントローラー」をオンにすれば準備OKです。
読み上げコンテンツ欄の、ウサギとカメの絵が付いた「読み上げ速度」の上にある声を選択して読み上げ音声に使用する音声をダウンロードしておきます。
注:読み上げコントローラーをオンにすると画面上に「>」の付いたボタンが薄く常に表示されます。iPadを作業用として使用する場合、このボタンは、かなりジャマになります。
電子書籍アプリ「Kindle」を立ちあげ文字主体の本を開いてから、このフローティングされているボタンをタッチ。
再生ボタンを押すと読み上げ開始です。
Kindleの優れているところは、自動ページ送り機能が読み上げに対応しており、現在、原書のどこを読んでいるかが確実に把握できるところです。
残念ながらSiriの日本語読み上げエンジンは予測変換が全くダメで、やはり音声だけではどういう意味なのか不明な言葉も多く、読み上げ音声をいったん止めて原書に目を通したり必要に応じて辞書に登録することが、どうしても必要であり、この機能は大変重宝します。
また、
再生ボタンを押して読み上げ中は、再生ボタンが一時停止ボタンへと切り替わり、押して読み上げを停止してももう一度再生ボタンを押すと一時停止した場所から読み上げが再開します。
再生ボタンの前後にあるボタンは「1ページ前」と「1ページ後」のボタンで、ページが前後に切り替わり、人差し指をあげているボタンは押すと読み上げ機能が完全停止します。
途中で中断しても、「しおり」を挟んでおけば、後日、そのページを開くとそのページの文頭から読み上げ開始ができるのですが、Wi-Fiモデルの場合、外出先では同期しておかないとメモリの負荷による再起動がおこった場合、「しおり」が消えてしまうので注意が必要です。
同様の読み上げに対応しているアプリに「honto」があり、私は今年の2月以降、文字を主体とした書籍はKindleとhontoの2社だけで購入するようにしています。
その他、ページ送り機能がなく、電子書籍一冊分をまるまると読み上げ対象にするアプリとして、楽天koboとDMM Booksがあります。ただし、フォーマットの種類によっては読み上げ不可の書籍も多数存在し、購入した時期によっても読み上げが不可のものもあるので「安定していない」と記しておきます。
前述したとおり、こちらはお勧めできませんが、一応、読み上げが使えるので紹介して起きます。
「eBook Japan」「Kinoppy」「Doly」については「読み上げコンテンツがありません」と表示されて読み上げ機能は使えません。
☆ ★ ☆ ★ ☆
さて、「聞きやすさ」という点ではSiriの機械音声よりは、俳優や声優などの「ひと」が読むボイスブックとかオーディオブックというものの方が、遙かに聞きやすいのは当然ですが、同音異義語の多い日本語ではどうしても文字が必要になります。
ましてや意味不明のルビが横行するラノベの世界では、読み手がルビを読むのか文字を読むのかで原作小説の印象が大きく異なってしまいます。
プロの声優が読んでいれば、ある程度は抑揚(イントネーション)で判ってしまう場面も多いのですが、値段も「それなり」にします。
Amazonではオーディブル(Audible)ストアを立ち上げているので私も1年以上前に1ヶ月間だけの無料体験に望んだのですが、当時はボイスブック化されている書籍の数があまりに少なく1ヶ月間の試用期間だけで。めぼしい本はあらかた読み終えてしまいガッカリしたのを覚えています。
ところがいつの間にかオーディブルのシステムが変更されていて、毎月1500円の会費を払うと、「コイン」が1枚支給され、どんな高額なボイスブックでも、このコイン1枚で購入でき、更に、コインを消費したとしても常にボイスブックが30%引きになる会員価格で提供されるようになっています。
しかも4月上旬までに会員になると2ヶ月間は無料でコインが支給されるというキャンペーンが展開されており、例えば私の好きなラノベの「本好きの下剋上」のボイスブックは、定価で3500円、会員価格でも2450円であるのがコインで購入すると1500円。
1ヶ月間に一冊ずつ購入すれば、あまり負担になりません。
早速、会員登録して4月・5月と無料でコインを頂いたのですが、「どうせ無料ならなるべく高い本を買おう」と思ってしまい・・・。
洋書のSherlock Holmes全集の定価10700円というのを見つけてしまいました。
Sherlock Holmes: The Definitive Collection
- 作者:Arthur Conan Doyle,Stephen Fry - introductions
- 発売日: 2017/02/28
- メディア: Audible版
読み手のStephen John Fryのイギリス英語が良い。2回目の海外赴任でのイギリス人上司の英語もそうだったのですが、日本人には米語よりも英語の方が覚えやすい気がします。
私は最近、英語力やスペイン語力がかなり落ちてきたと感じていたので、当初の目的であった日本語の本を楽しむというのを忘れて想わず購入してしまいました。
ただ、Sherlock Holmesは中学生の頃に日本語の本を学校の図書館で読んで以来、まったく読んでいなかったので原作小説の方も入手することにしました。
そして見つけたのが「これ」。
どうやら著作権の切れた青空文庫中の小説を単にまとめただけのもので価格が95円。
早速、購入しました。
ここでようやく気がついたのですが、「表音文字」である英語や西語は同音異義語が少なく、ボイスブックは海外ではかなり普及しているので、価格が安い本も多いに違いありません。
AmazonはAudibleに本腰を入れているようで、洋書で検索するとKindle版の他にAudible版がある書籍はAudible版の価格も表示されます。
取りあえず、青空文庫で入手していたHemingwayの名作「老人と海」の洋書を探してみました。
The Old Man and the Sea (English Edition) ナント56円
この本のページに表示されているAudlble版は定価1900円(会員価格1330円)
同様にスペイン語版を探してみると
注:私が購入した本は別なのですが何故か今は販売されておりませんでしたのでこちらを紹介しておきます。目次等のジャンプ機能が付いているかどうかは不明です。
そして、Audible版はナント会員価格で280円
著作権切れの本には掘り出し物が多く、Audible版も同時に購入したので、いくつか私が購入した本でお勧めのものをピックアップします。
①まず、日本語版タイトルは「高慢と偏見」というのが多いのですが私が購入したのは
英語版のタイトルは「Pride and Prejudice (AmazonClassics Edition) 」
無料版があるのでそちらを紹介しておきます。
Audible版は3種類発売されており、値段の高いものは会員価格2,170円のものと
会員価格1890円のものもありますが、
会員価格140円のものもあり、
私は一番安いものを購入しました。(^0^)
サンプル音声が聞けるようになっているので試してみて気に入ったものを購入すると良いと思います。私はヒステリックな女性調の朗読がこの作品にピッタリだと感じましたので3人とも違和感なく聞くことが出来ます。
朗読しているBeth Keslerという女性は声優を名乗っていますが、オーディオブック専門でAmazonでのみ活動・販売しているようです。私はまだ購入していませんが、「赤毛のアン(Anne of Green Gables)」なんかも吹き込んでいるようです。
スペイン語版も発売されているのですが、英語版よりもさらに安くて驚きでした。
Kindle版が321円で
Orgullo y prejuicio: Edición Nueva (2021) (Spanish Edition)
- 作者:Austen, Jane
- 発売日: 2020/07/20
- メディア: Kindle版
Audible版は会員価格で210円でした。
②次ぎに「華麗なるギャツビー」レオナルド・ディカプリオ主演の映画で2013年に公開されましたから覚えている方も多いのではないでしょうか。
映画『華麗なるギャツビー』特別映像 Great Music is Timeless
プライムビデオでレンタルされてます。
日本語版は99円で発売されています。(以前は青空文庫にも収録されていましたが現在は削除されているようで利用できなくなっていました。(; ;))
英語版は無料のものがあります。
Audible版は会員価格で140円
スペイン語版も発売されていて110円
Audible版は会員価格で490円
あとEl Gran Gatsbyの朗読が気に入ったので、スペイン語版の「ドン・キホーテ(Don Quijote de la Mancha)」 を追加購入しました。
英語版の「ああ無情(Les Misérables )」も入手しました。取りあえず英語版を読んでからフランス語版に挑戦してみようか検討中です。
フランス語は30年前に挑戦して、ヒヤリングで一度挫折しただけに60歳を超えて再挑戦して上手くいったら報告したいと考えています。
いや〜、洋書やボイスブックがこんなに格安で手に入るなんてAmazon様々ですね。
5月は今まで気になっていた洋書「Becoming」をコインで購入
前オバマ大統領夫人の著書ですが、大統領夫人としての生活様式の一変、家族愛が描かれており、現代版シンデレラストーリーというか異世界転生公爵婦人物というか日本語版のタイトル「マイ・ストーリー」というのは読んでみると納得してしまいます。
私なんか日本語タイトルをみて「陳腐」→「買わない」と決めつけていたのですが、納得の作品です。
会員価格で3010円でしたが、無料コインで入手しました。
ボイスブックは無料で入手したので原作は1000円で購入しました。
日本語では陳腐にみえるタイトルになっていますが・・・でも高い。
さて、6月からは会費を1500円支払っており、こちらも洋書欄で気になる作品を見つけたので購入しました。「銃・病原菌・鉄」です。
賛否両論ある本作品ですがYouTubeに公開されているものを紹介します。
guns germs and steel(日本語吹替)1/3
guns germs and steel(日本語吹替)2/3
guns germs and steel(日本語吹替)3/3
原作のKindle版は1158円でした。
会員価格で3010円でしたが、コイン1枚で購入したので実質1500円です。
日本語版はYouTubeを見たので買わなくても良いかなと考えています。