haru_z1kのブログ

30年勤めた国家公務員を中途退職し、ボリビアで中山間地農業をやっていましたが、実家の事情で急きょ帰国しなければならない羽目に...。ボリビアには当分戻れそうにないので、これ以上ボケが進まないように、ニュースや生活の中から頭の体操をしていこうと考えています。

加計学園問題における情報リテラシー

私は具体的根拠の無い、あらかじめ結果を「決めつけ」て報道する事の多い民放は滅多に見ません。

比較的人気の高かった「朝ズバ」「バンキシャ!」「報道ステーション」は、日本に戻ってきて初めて内容を知ったとき、何でこんな「言動テロ」の人気が高いのか理解に苦しみました。

そのため、現在では、

情報源は主に、NHK日経新聞グループのサイト記事、ロイター、ブルームバーグ、CNN、BBCからの記事ですが、とっかかりは、ヤフーニュース、世界の株価、スマートニュース等のアプリから得ています。

 

加計学園問題」についても、NHKの菅官房長官の記者会見報道から、民進党お得意のブーメラン問題かなと思っていました。

具体的には、「民進党民主党)政権時代に利権をあさろうとして加計学園に接触、何らかの形でその利権に関わった文科省前川前事務次官が、自分の関与を隠すために、マスコミ等の視点を別にそらすための証言をした。」という流れです。

 特に前川前事務次官の発言には反吐がでそうです。

私は元国家公務員と言っても、高専出の初級採用でしたから、同期の間では、いちおう「それなり」だったかもしれませんが、馬鹿や保守的な上司の下で、私がもっと上位の官職だったらとほぞをかむ思いを多くしてきました。

少なくとも事務次官という立場は、試験を経て一般職で公務員となった者の最高位の官職です。

行政がゆがめられていると感じているなら、その場で反論し、降格なり左遷なり処分を受けてでも抵抗すべきでした。それが最高位官職の公務員としての義務でしょう。

しゃあしゃあと退職金を満額貰っておいて何を今更、「証言」なのでしょうか。

穿った見方かもしれませんが、天下り先を紹介して貰えなくて逆恨みしたのかもしれません。間違いなくその程度の人間です。

 

それが、ヤフーニュースで、事実関係をいろいろと調べているらしい人の記事を読んで、少し違った見方をしなければならないと思うようになりました。

(前川氏への認識は変わりません。念のため。) 

news.yahoo.co.jp

渡辺さんはきちんと参照記事へのリンクが貼ってあり、ほとんどが公式記録ですから、ごまかしようがありません。菅官房長官の記者会見は、明らかに情報操作でありミスリードを誘うものと判断せざるを得ません。

 

 

実は、第一次安倍内閣の時は、私は安倍総理という人間が大嫌いでした。

間違いなく総理大臣指名を受けた際の論功行賞で大臣を任命していたからです。

熊本の選挙区出身で自殺した元農水大臣は、地元の人間でなくても、農水関係の人間なら誰でも知っていた「悪人」でした。

「叩けば埃」とか「火のないところに煙」なんてレベルではありません。ハッキリ言って真っ黒で、自分が表舞台に立てば、直ちに捜査の手が伸びるのが分かっていたはずです。魔が差したのかおだてられて立ち位置を見誤ったのか今となっては分かりませんが、結局、追いつめられて自殺してしまいました。そんな人間を大臣に指名するなんて正気の沙汰とは思えませんでしたし、安倍総理自身も病気が理由でしたが、早々に退場してしまいました。

それが、

第二次安倍内閣になって黒田氏を日銀総裁に持ってきたり立て続けに経済政策を打って、疲弊した経済を復活させつつあります。

もっとも、自民党の利権政治が腐敗を喚び貧富の差を拡大させ、民進党が追い打ちをかけて海外に資産や技術を流出させるというこの数十年におよぶ政治の停滞・腐敗が、日本に与えた傷は大きく、簡単に癒やせるものではありませんが...。 

それでも第二次安倍内閣が発足した当時は、いちど地獄を見た安倍総理だから、そして、麻生氏が経済担当で官房長官が菅氏なら、「もう二度と同じ過ちを繰り返さないだろう」、「日本の再生を最優先でやってくれるに違いない」と勝手に思い込んでしまいました。

 

それが、最近のいままで政治家として名前すら知らなかった各大臣の発言です。

「福島からの避難民が自己責任」

つい先日、福島県出身の若い人が「いじめ」にあっていた実態が明らかになったはずなのに、未だに福島県産と言うだけで食品を買わないという多くの人がいるという「事実」をどう考えているのか。大臣どころか政治家、いやもう人間をやめていただきたいレベルの発言でした。

学芸員は癌」

この大臣、芸術や美術に対する造詣や認識といった点で、IS等のテロリストと何が違うのでしょうか。 

今回の加計学園問題、安倍総理の論功行賞が復活したような気がしてなりません。