えっ?光学異性体って使わないの?
今日、ニュースを見ていたら「結晶にも液晶にも液体にも分類されない新物質」というタイトルが有り、学生時代、合成化学という分野を学んで、光学異性体で卒業研究を行った者としてすこし興味が湧いたので、リンク先を調べて見ました。
ハッキリ言って全く内容が分かりません・・・。
混乱の原因は「R体」、「S体」、「キラル分子」です。
内容から類推すると私が学生時代に学んだ「光学異性体」の事のような気がするのですが、構造を示す「シス型」、「トランス型」という言葉も出てきません。
それでGoogleさんを使って調べて見ると、「光学異性体」という名称はIUPAC(International Union of Pure and Applied Chemistry)で使用が推奨されておらず、現在では「エナンチオマー」や「ジアステレオマー」という言葉を使うそうです。
因みにIUPACというのは、化学(物理・生物)の世界で元素や化合物の標準名称を定めている国際機関です。
反射的に「IUPACが定めたことなら仕方が無い」と思ってしまいます。
国際的に名称がバラバラだと大変ですから。
私はボリビアの大学の研究室で会話したときにスペイン語での命名法が、このIUPACの配列と違うことに大いに戸惑いました。
インドネシア、マレーシア、フィリピンでは問題ありませんでしたから、基本構造を示す名称というものは重要です。
さて、
それでエナンチオマー(enantiomer)という言葉を調べてると、
WiKiに
キラル分子は、ちょうど右手と左手のように互いに鏡像である1対の立体異性体を持ち、これら2つの異性体は互いにエナンチオマー (enantiomer)、対掌体(たいしょうたい。対称体は誤り)、あるいは鏡像異性体(きょうぞういせいたい)である
とありました。引用
同様にRSについても
立体中心に対して異なる4つの置換基を持つ場合、対掌性の異性体が存在するが、上記順位に従い、最も低い置換基を奥に向け、残りの置換基を順位の高いものから辿ったとき、右回りになるものをR体、左回りになるものをS体という。
なんとなく、理解できるような気がしますね。(^0^)
液状で規則正しい配列を確保できるようですね。
コレって印刷技術と併用して特定の有機化合物または構造分子を付着させ、何らかの手法を用いて固定化することに成功すれば、ものすごいことが出来ますよね。
なんか無限の可能性を感じさせられる記事でした。
東京工業大学ガンバレ。