「ブラジルへの旅 その4」サッカーを見に行く
旅行初日、あらかじめ購入しておいた福岡-小倉の高速バス回数券を利用して「高速インター引野口(高速バス乗降)」から、西鉄の福岡空港行き高速バスに乗り込みました。スマホ回数券(4枚綴り)なら1枚あたり990円ですが、有効期間は3ヶ月です。
小倉始発なので引野口から乗るときは必ず予約を入れておきましょう。
※一番前のシートの上にこの紙が置いてありますが、早い者勝ちです。そして充電用のタップが席前についています。
☆★☆★☆
福岡空港から成田空港まではジェットスター便が共同運航便となりました。
便名はAA9051で出発は13:40。
7月に入ってはいましたが、平日の水曜日にしてはかなりの混雑でした。
福岡空港内で働いている知人に聞いたら慢性的に混雑しているようです。韓国人旅行者は激減したようですが、中国人を中心としてインバウンドは健在のようです。
お土産は成田空港でロイズのチョコを免税で購入予定だったため、混雑を避けるため、さっさと手荷物検査をスルーしました。
ところが、待合室に到着するといきなり30分間の遅延だと発表があります。
実際には、その機体が到着したのが、出発予定時刻を30分過ぎていたため、嫌な予感しかしませんでした。
私は以前1回だけジェットスターを利用して、そのときは手荷物で引っかかって、便を2便遅らせましたから、この会社はハッキリ言って嫌いです。そして、今回はあらかじめスーツケースを宅急便で送って、身軽で行ったのですが意味がありませんでした。
なんとか1時間15分の遅れで出発しましたが成田発ダラス行きAA060便の出発までは2時間半の余裕があったので「なんとかなるだろう」と高をくくっていました。
ところが、普通、航空会社の都合で飛行機が遅れたら、少しスピードを上げて出来るだけ遅延を回復させようとすると思っていましたし、実際、今まで利用したどの航空会社でも搭乗時の遅れは、飛行中に少しでも回復させるものでした
・・・が
きっちり1時間15分の遅刻で成田に到着しました。自分の責任で遅延しても余分な燃料を使わないということです。
ここまで徹底しないと格安航空券は実現できないのでしょうね。
しかも間が悪いことにAA060便の出発予定時刻が10分早まっていました。
スーツケースを受け取り、慌てて、アメリカン航空のカウンターに着いたら、親切な係の人が自動発券機を実際に使って発券してくれようとしました。
ところが、出発予定時刻間際(1時間以内)なため、自動では発券ができません。この券は使えないのでカウンターに行って下さいという旨の指示もありません。係員が時間が過ぎていることに気づいてくれて、カウンターに連れて行ってくれました。私ひとりだったら間違いなくもたついていたと思います。
慌ててカウンターで発券してもらい、スーツケースを預け、出国審査を通って、後はターミナルまで走りました。
私が最後の乗客でした。そして空席が無い満席状態。当然、手荷物用の棚に私の荷物を押し込むスペースなどあるはずが無く、足元のスペースに押し込みます。通路側の席を取っておいてホントに良かったです。
お陰様で、ロイズのチョコは買えず、成田空港は散策できず、散々なスタートとなりました。
□■□■□■□
『免税の品を買うのに数分もかからないだろう』って思う人もいるかもしれませんが、出国前の免税店では軒並み中国人の長蛇の列が出来ていましたから、最低でも15分待ち、人気の店だと30分待ちは覚悟しておいた方が良いと思います。
□■□■□■□
「帰りは成田空港で5時間の待ち時間があるからまぁ良いか。」
帰りは帰りで地獄が待っているとは知らず、前はイチイチ空港使用料とか支払わなければならなかったのに便利になったとか、機内食が思っていたより美味しかったことに満足して、機内では、iPadで買いだめしていた電子書籍を読んでいたのですが、iPadをケーブルに接続したまま眠りに就いたため、気がついたらケーブルが断線していました。
充電用のタップは写真左側の緑色のランプが点いているところにあります。↑
☆★☆★☆
ダラスには到着予定時刻より30分ほど早く17時30分に到着しました。ここから直接Brazil São Paulo行きの飛行機に乗ります。
まず入国審査ですが、ESTAプラグラムに加入していても、初めての場合とか2年過ぎて更新した場合は、必ず余分な審査を受けるよう指示があります。まず、パスポートを機械に通して審査を受けるかどうかの判断をもらうのですが、この機械にたどり着くまで1時間半かかりました。
そして、機械にパスポートを通して大きな×印のついた印刷物を受け取り、さらに別の列に並びます。こうして入国審査官の前に到着するまで更に40分かかりました。
入国審査官の前では、指紋と網膜を登録しましたが、旅行目的や目的地など一切の質問がありませんでした。
たぶん、こちらが日本人だということで手を抜いていたのだと思います。
私は既に何度かこの渋滞を経験していましたから、実はこの列に並ぶ前にトイレで大を済ませておきました。私が列の最後尾だと思っていたのですが、私よりトイレが長かったサラリーマン風の男性が私の後ろにつきました。私は後ろから二番目のポジションですね。BOOBY
何人かで旅行するなら良いのですが、あらかじめトイレは済ませておいた方が良いでしょう。
さて、無事、入国審査も終わり手荷物検査にいったら、当然ですが、荷物は既に降ろされていて、便名が表示されているターンテーブルの上には、ほとんどスーツケースは残っていません。
以前は、アメリカに到着すると必ず機内預かりのスーツケースを受け取り、税関審査を受けなければならなかったのですが、税関の職員も見当たりません。念のため、空港のrugged claimに私のスーツケースが見当たらないと言うと、has been goneという答が返ってきました。一瞬、「死んだのかよ」と心の中で突っ込みましたが、どうやら乗り継ぎの場合は検査を免除されるらしいということが判りました。
念のため、HISで航空券を購入する際、旅行保険にも入っていたので、HISのしおりを見てNew Yorkに電話しました。
「以前は必ず検査をしなければならなかったのに今は不必要なのか」という質問をしたのですが、どうやら意味が通じない。日本語なのに。
仕方が無いので「私から電話があったことだけ記録しておいてください。」と告げて税関を抜けました。
どんな空港でもそうですが、税関を抜けると、もうこちらのドアから中に戻ることは出来ません。少しでも疑問があれば、必ず中にいるときに解決しましょう。
そして、外に出て空港職員が言っていたことが正しいと実感しました。
乗り継ぎ用の手荷物預かりカウンターが大幅に縮小されていたのです。
かろうじて、ひとつの窓口だけが稼働しており、二人の職員がヒマそうに談話していました。
乗り継ぎには4時間余裕を見ていましたが、既に残り1時間となっていたので、ダラスの手荷物検査の列に並びます。幸いなことにこちらは、そんなに混んでいなくて20分ほどで抜けることが出来ました。
出発ゲートに着いたのは出発の30分前。
取りあえず、iPad用とスマホ兼用の充電ケーブルを購入(US$34.99+Tax2.89)しました。何故だか日本では販売されていませんが、ビジネスマンには人気のブランドです。
無事、飛行機に乗り込み、今やどこの路線でも、席前のモニターに表示する言語が自由に選べることに感心しました。
ダラスからサンパウロの便なのに日本語で表示できます。↓
そして、飛行機が到着する1時間前に簡素な朝食?が配られました。↓
朝食を食べている最中には税関申告書が配られます。私は英語のものを受け取ったのですが、日本語のものもあるようです。(6人の日本人グループが列の前の方に居たのですが日本語の税関申告書を記入していました。おそらく旅行者で手配してくれてのでしょう。んっ?HISはくれませんでしたね。)食事を食べ終わったら申告書を記入し、あとは到着を待つだけです。
税関申告書は入国審査を受ける前にも担当官が手に持って立っていますので、必要があれば、その時に受け取って列に並んでいる間に記入しましょう。
☆★☆★☆
ブラジルに到着すると入国審査を受けましたが、ここでもどこに何日滞在するかとか聞かれませんでした。ちょうどCopa Americaの開催中で日本人も多く訪れていましたから、聞かれなかったのかもしれませんが。
※ブラジル入出国のスタンプ。因みにポルトガル語でもスペイン語でも表記はBrasilです。パスポートの各ページ下にはパスポート番号が穴として開けられているのでパスポートケースで隠してあります。
それでも飛行機を降りてから20分程度で入国審査が抜けられるとは思いませんでした。
スーツケースを受け取りに行くと、アメリカン航空の制服を着た人達だけが働いています。比較的早く私のスーツケースが出てきたので、そのまま、税関を抜けます。
以前、ブラジルに来たときは、この後、免税店の横を通ったと覚えていたのですが、今回も免税店の間を抜けてから第三ターミナルビルに出ました。
スーツケースに付いていたタグです。TRANSFER BAG OUTSIDE U.S.A.↑
トランジットでアメリカを抜ける際に検査が必要で無くなったことがよく判ります。
おなかが空いていたので、取りあえず、何か食べたいなと思っていたのですが、まだ、朝の8時前です。
ところが、到着ロビーを抜けて、SIMの販売をしていた二人の美人を過ぎると、すぐにバーガー店が見つかりました。幸いスペイン語が通じて、Copa Americaキャンペーン期間中ということで、R19.99でセットが食べられるというので、注文しました。
ソースはカウンター向かって左側にある4種類の中から自分で選びます。飲み物はコカコーラの機械から自分の好きなものを選んでカップに入れます。
パティが4枚載っていて十分におなかが膨れました。
第三ターミナルは開いていない店も多く、人もまばらで、うかつにい眠りでもしたら置き引きに遭いそうだったので、早々にボリビアからの友人を出迎える第二ターミナルに移動します。
第二ターミナルの到着ゲートの位置を確認すると、今度はATMの選択です。一階から三階まで,どこに行ってもATMは設置されていたのですが、一番利用客の多い到着ゲートがある一階のATMを利用しました。
これを使ってスキミングにあったのは前回述べたとおりです。
【閑話休題】
余談ですが、南米各国ではトイレの横に紙入れが置いてあります。
紙詰まりを防ぐためで日本人には慣れるまで抵抗感があると思います。
友人を待つ間に空港内で充電できる場所を見つけて充電しました。
スタバとか軽食コーナーの近くで充電できる場所が数カ所ありましたが、日本や北米のようにどこにでもあるという訳ではないようです。因みに充電するために水を買いました。一番安いヤツ。R2.00 (^0^)
さて、
無事、友人を出迎えることが出来、友人が手配した旅行社の車でその日の宿泊先であるノービレ・パウリスタ・プライムホテルへ
ホテルの部屋は十分に広くWi-Fiも繋がりやすく、ビッフェ形式の朝食も美味しかったです。特に「蜂蜜入りのヨーグルト」は毎朝、食べていました。(^0^)
ビュッフェ形式の朝食で私が選んだのはコレ。メインの皿に載っているのは、ハム、その下の黄色いチーズはチェダーチーズ、ハムの右横の白いのはカッテージチーズ、スクランブルエッグ、皿の上に2つ載っている丸いのはブラジルの伝統的もっちもちチーズパン「ポンデケージョ」。右側のボウルに入れてあるのは、シリアルと蜂蜜入りヨーグルト。そしてフルーツにジュース。↓
荷物を置いてすぐ地下鉄の乗り場を確認し、リオデジャネイロへ向かう高速バスの基点となるTIETEに向かいました。TIETEでSIMを格安で入手したことは前述の通りです。
まず、納税番号を持っていない外国人は有人の券売所でチケットを購入しなければなりません。これだけ複雑な路線ですが、チケットはR4.20。約100円です。
ホテルのあるPaulistaから高速バスターミナルのあるPortuguesa-TietêまではLuzで乗り換えです。(4号線→1号線)電車に乗る前に地下鉄駅構内の壁に行き先が書かれているので、それを見て乗るプラットフォームを確認します。
乗り換えがしやすいように違う路線がすぐ向かい隣にあるプラットフォーム到着するので路線を間違えないように注意します。路線が色で区別されているので、東京と同じように電車に付いているラインの色で見分けるのかなと思っていたら、どうやら違うようで、電車の色は単なるデザインのようです。
地下鉄に乗ると行き先のドアの上に駅表示が有り、ランプが点いたところがこれから行く駅なので間違えに気づいたら次の駅で反対方向に乗りましょう。このとき注意しなければならないのは反対側のプラットフォームに違う路線の電車が止まる駅があるということです。「急がば回れ」です。
ここに載せている写真は、到着した翌日、友人が頼まれたお土産を買いにわざわざTrianon-Masp駅(2号線)まで行き、そこからGoogle Mapを頼りにShopping Cidade São Pauloに行ったときのものです。↑
南米に来たらやはり肉が食べたいと思い、買い物を済ませステーキハウスに行き、まず飲み物を注文し、お勧めは何かと聞いたら、特別メニューがあるというのでそれを頼みました。
飲み物が出てきたときに、パンとバターが出てきました。コース料理を頼んだときのように。こんなところだけステーキハウスなんだと実感します。(^0^)
そしてメインで出てきたのがコレ↓
いや肉を食べに行ったんだけど・・・・
確かに肉ではあるけど・・・
・・
因みにボリビアの友人が買ったお土産はコレ↓
なぜ、サンダル?しかも高い!
紐のところにピンバッジを留めるのがはやりだそうで・・・
因みに日本でも見かける店も多い。右の写真はサムソナイト
サンパウロ市内の感じはこんな風です。
サンパウロからリオデジャネイロまで行く高速バスを利用するティエテです。結局、格安SIMだけでなくバスチケットもこの時購入しました。
www.terminalrodoviariodotiete.com.br
ネットで予約・購入出来るのですがバス会社が複数あって出発する時間によって値段もピンキリ。
結局、専用の待合室があるバス会社を選定しました。
置き引きグループの手口として、1人か2人が荷物持ちの気を引いて、別の数人が置き引きするというのがあるので、荷物を椅子の上に降ろしたいと思えば、待合室が比較的安全だからです。
出発予定のチケットを持っていないと入れませんし、不審者はすぐに判りますから。
私達が利用したのはCometaというバス会社で、エスカレーターで降りた先に一番広い待合室(SALA VIP)を持っていました。
SIMを購入したのと同じ階の写真です。地下鉄からバスターミナルに入ってすぐの位置に居ましたが残念ながら写真は友人のカメラの中です。友人が撮った写真を入手したらアップしておきます。
写真はティエテの到着ホームです。気ままな自由旅だったので、行きと帰りは別会社でチケットを購入しました。
さて、何でリオデジャネイロに行ったかというとCopa Americaの決勝戦がマラカナン球場(Estádio do Maracanã)で行われたからです。
2016年のオリンピック以降、荒廃したと伝えられていましたが、今では、すっかり綺麗なっていました。
入場前の混雑風景です。ここは駅から最も近いゲートですが、私達が持っているゲートは反対側で、歩いて30分かかりました。さすが6万人とも10万人ともいわれる収容力を持ったスタジアムです。警らのお巡りさんは馬で巡回していました。
開会式の風景です。
実際に試合が始まるとものすごい騒ぎでした。5分もしないうちに酔っ払いが現れ始めて立ったまま応援する人が多くて、後ろの人間は殆ど見えません。
私達もこのような横断幕を作って一緒に騒ぎました。因みに日本の国旗は福岡空港で購入しました。赤黄緑の三色国旗はボリビア国旗です。(^0^)
サッカーの聖地なのでサントスにある神様ペレ博物館にも行ってきました。
https://www.turismosantos.com.br/
港町であるサントスは路面電車でも有名で、路面電車への乗車は1時間待ちの状態でした。
2016年には長崎市から路面電車が寄贈されたようですが見当たりませんでした。
宿泊先はCopacabanaのホテルですが、夜になると砂浜で5人制のミニサッカーが行われていました。
小さな子供からお爺さんまで。ホントにサッカーが好きな国だなぁと思います。
因みに英語や日本語では「サッカー」ですが、現地では「フッボール」です。
ちょっと写真に時間がかかりすぎるので、今回はこの辺で。