haru_z1kのブログ

30年勤めた国家公務員を中途退職し、ボリビアで中山間地農業をやっていましたが、実家の事情で急きょ帰国しなければならない羽目に...。ボリビアには当分戻れそうにないので、これ以上ボケが進まないように、ニュースや生活の中から頭の体操をしていこうと考えています。

久し振りに博多に行ってきました。「色彩の奇跡 印象派展」を見る。

連休期間中を利用して帰省してくる東京組を迎えて、バイクレース仲間の同窓会を博多駅前の居酒屋でやることになりました。

いつものことながら中途退職をして地元長崎で保険屋をやっている後輩と農水から自衛隊に配置転換している後輩のふたりが音頭をとって、元チームメンバーの連絡や店決めと予約やら雑事を行ってくれます。感謝!!

午後6時に居酒屋で現地集合ということになったので、ちょうど福岡県立博物館で「印象派展」をやっていることを思い出し、①午前中に美術館へ、②それから天神界隈を少し散策して、③博多駅前のヨドバシカメラで気になるZenfone Goの新機能等を確かめてから、④同窓会へ参加という計画を立てました。

 

美術館情報については黒崎駅に隣接する「コムシティ」で収集しました。

www.com-city.jp

コムシティの一階は西鉄バスの「バスセンター」になっており、「セブンイレブン」があり、「筑豊電鉄」や「JR九州」への乗換にも便利ですが、二階には「ゴールド免許センター」や100円ショップの「Seria」、三階に「マツモトキヨシ」「タリーズコーヒー」「北九州国際交流協会」等が入っています。

同じ建物の中(四階以上)には「八幡西区役所」や「子供の館」なども入っているのですが、西区役所がコムシティに移転してきてからまだ一度も行ったことが無いので、詳細は不明です。

(今回初めてコムシティのホームページを閲覧したのですが、ゴールド免許センターが「予定」となっている等、まともに更新されていないようなので少し詳しい情報を調べてみたいと思います。)

私は週に2〜3回はバスセンターを利用していて、トイレはコムシティのを借りていたのですが、二階だったか三階だったかハッキリ覚えていませんが、トイレから黒崎方面出口へと向かう通路途中に各地美術館のパンフレットやリーフレットが置いてある場所があります。

福岡市には5年間も住んでいたのに福岡県立美術館には一度も行ったことが無かったので、ちょうど良い機会です。よく行っていた福岡市美術館は今年の9月から2019年3月まで約2年半、改修工事のため休館が決まっていますし、美術館に行くために博多を訪問する機会は当分なさそうですから。

印象派展は6月5日までです。

fukuoka-kenbi.jp

まず、JR黒崎駅の緑の窓口で「お買い物往復きっぷ」を購入します。

これは、土曜、日曜、祝日、GW(4/29~5/8)、年末年始(12/28~1/3)のみ利用できる門司港・小倉←→博多の特急列車普通車自由席(「きらめき」は普通車指定席が利用できます。)切符で、JR博多駅小倉駅の「アミュプラザ」で利用できる1000円分のお買い物利用券がついていて、3060円。普通車の黒崎・博多間片道が1110円ですから、かなりお得です。

私はこのお買い物券で、博多駅なら茅野舎(かやのや)博多駅デイトス店で「出汁」を購入します。

www.kayanoya.com

 

茅乃舎 減塩 茅乃舎だし 8g × 27袋

茅乃舎 減塩 茅乃舎だし 8g × 27袋

 

 ネットで2280円ですが、店舗で直接購入すると税込みで1944円です。

ちょっと高いのですが、うちのお袋と姉は、添加物を極端に嫌がるので、我が家でつくる味噌汁やうどんの出汁は全てこの出汁を使用しています。

かんたんに極上の味わい 茅乃舎だしで毎日ごちそう

かんたんに極上の味わい 茅乃舎だしで毎日ごちそう

 

 

小倉駅では、アミュプラザ小倉一階にある「南阿蘇ティーハウス」の健康茶がオススメです。

www.kumamotokeiwa.com

2人で出かけるなら、博多駅小倉駅とも、ゴディバのチョコ飲料(ショコリキサー)もオススメですね。

今なら、90周年限定の「ホワイトチョコレートラズベリー&ローズ」は外せないのですが、個人的には「ミルクチョコレート キャラメル・サレ」が好きです。

www.godiva.co.jp

 

さて、福岡県立美術館への道順ですが、西鉄バスの「市民会館前」バス停がもっとも近くて、徒歩2分です。

しかし、博多駅から市民会館までのバス料金は230円。天神まで100円バスが運行しているので、現在無職の私はこれを利用しない手はありません。

最寄りのバス停は「天神北」か「博多中央郵便局前」ですが、天神北行きのバスは本数が多いのでこちらにしました。

乗り場は博多駅バスターミナル方面出口を出て大通りの「博多駅前A」というバス停ですが、ネットで事前に場所を確認しておいた方が良いかもしれません。(西鉄時刻表を検索して表示されるルート案内にあるMAPをクリックします。)

jik.nishitetsu.jp

天神北バス停を降りてバス進行方向に歩いて横断歩道を渡ります。AEON(旧ダイエー天神店)を過ぎて大きな道を右に曲がり、そのまま須崎公園まで歩きます。

須崎公園入り口に、「印象派展」の大きな看板が出ているので、そのまま須崎公園内に入りネットで見ていた特徴ある建物の福岡県立美術館へ。美術館の向かいには市民会館があり、道路を隔てて反対側には福岡競艇場があります。

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inshouha.com

いちばんのお勧めはテレビ西日本のサイトです。イラストが可愛いので是非一度はみてください。

www.tnc.co.jp

展示場へは階段を上がるか、入って右奥にあるエレベーターで上に行きます。

入場料は1400円。音声ガイド用ヘッドセットが520円でした。美術館の展示会を楽しむ方法として事前に展示物が調べられるのであれば、予習していくのがベターなのですが、(例えば「モネ展」みたいに作者が限定されていれば、モネについての書籍を持っていくのが便利です。)事前に展示品の詳細が発表されていない展示会や多数の作家の作品が公開される場合、この音声ガイドほど便利なものはありません。

今回お借りした音声ナビは、テレビ西日本アナウンサー橋本真衣さんがナレーターで、解説件数16件、総解説時間約30分でした。

 

私が20代の頃の美術館めぐりの方法は、事前に前売り券を2枚購入して、1回目の訪問の際、受付で配付された目録の気に入った作品名に印を付け(これは今でもやっている行為なのですが、(^0^)筆記具をカバンから出すときには、通路中央か作品が展示されていない壁側に行ってから取り出します。展示物を触らないというのは当然のマナーとして筆記具を出したときに誤って傷つけないよう配慮するためです。)、美術館の帰りに図書館に寄り、気に入った作品の描画された時期の背景等を調べ、更に気に入った作家であれば、本屋で新書サイズの安い本を購入し、目録で得た作品のページに付箋を貼り、2回目の訪問の時に付箋のページを確認しながらじっくりと眺めます。

このとき、驚かされるのは1回目の時にさして気にもならなかった作品が、こうして事前に調べてから行くと素晴らしい作品に見えてくることです。

いつか自分でも画を描いてみたいものです。

最近は電子書籍が便利ですね。Kindle版を紹介して起きます。

 

 貼り付けている最中に気がつきましたが、今、20%ポイント還元中なのですね。 

 

さて、音声ガイドを聞きながら、展示室を回るのですが、最近では広い展示室であれば、中央に椅子が配置されていることは少なくありません。福岡県立美術館では椅子が殆ど配置されていなかったのが残念ですが、音声ガイドを椅子に座ってひととおり聴いてから回ることをお勧めします。

今回の展示室で入り口付近に配置されていた椅子の近くに、展示されている作品の場所が地図として掲げられていました。できればこういう地図も配付してくれるとありがたいと思います。(遊園地のアトラクションめぐりでは無いのですが、子供達の勉強に良いと思いました。)

今回の展示は、印象派を第1期〜第7期に分けて展示しています。

 

第1期は「ポール・セザンヌ(Paul Cézanne)

プロバンスの風景」、「プロバンス西部の風景」、「洋梨のある静物」の3作品です。 

注: 以下作家名のカタカナ書きは美術館で配付された展示品リスト()内は、作家名の各国言語表示(できるだけ正確を期したつもりですが、私が持っている本に載っていない作家のものもありますので、間違っていたらごめんなさい。)、「」内は展示品リストに記載されている作品名です。

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予断ですが、日本人の英語(外国語)苦手意識の一因はこのカタカナ表記にあると思っています。確かに原文だけだとなんと読むか判らないのですが、まず原文を記載して括弧書きでカタカナ表記すれば、苦手意識は随分と減ると思います。

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セザンヌ画集 (世界の名画シリーズ)

セザンヌ画集 (世界の名画シリーズ)

 

 

第2期は「フォンテーヌブローの森の画家たち」

 ウージェーヌ・ブーダン(Eugène-Louis Boudin) 「ケオール 漁場の女たち」「浜辺にて トゥルーヴィル」

ナルシス・ヴィルジル・ディアズ・ド・ラ・ペーニャ(Narcisse Virgilio Díaz de la Peña) 「秋のフォンテーヌブローの森」「森の道」

ヨハン・バルトルト・ヨンキント(Johan Barthold Jongkind) 「ヌヴェールにて」

ギュスターヴ・クールベ(Gustave Courbet) 「海岸」

カミーユ・コロー(Jean-Baptiste Camille Corot) 「ヴィル=ダブレー」

シャルル=フランソワ・ドービニー(Charles-François Daubigny) 「花咲く果樹のある草原」

電子書籍版のクールベは発刊されているのですが、解説は載っていないようなので、このホームページで紹介するのはやめておきます。

電子書籍で注意しなければならないのは、ネット上で転がっている情報や写真を載っけただけで「本」としている粗悪品があることです。

「楽しく読む名作出版会」のものは簡素な解説しかありませんが、索引機能に優れていて、小中学生でもある程度は理解できる良い電子書籍だと思います。

時代背景等はNHK出版あたりが妥当ですが、本格的に勉強しようと思うなら、専門書がお勧めですが高価なので図書館を利用しましょう。

 

第3期は「開かれた色彩の扉、印象派

アルマン・ギョーマン(Jean-Baptiste Armand Guillaumin カタカナではギヨマンの名の方が通っている気がします。世代差?) 「ルーブシェンヌの風景」

クロード・モネ(Claude Monet) 「アニエールのセーヌ川」「ヴェトゥイユを見下ろす 春」「エトルタ海岸の漁船」「霧に煙るファレーズの家」

アルフレッド・シスレー(Alfred Sisley) 「ハンブトン・コートの橋」「ラングランド湾」

ポール・ゴーギャン(Eugène Henri Paul Gauguin) 「セーヌ川のダルネル橋」「ルーアンの風景」「秣を集める」

エドゥアール・マネ( Édouard Manet) 「アスパラガス」

カミーユピサロ(Jacob Camille Pissarro) 「ポントワーズの果樹園」「バザンクールの農場」

ベルト・モリゾ(Berthe Morisot) 「セーヌ川の舟」「ニースの港」「タチアオイの中に立つ子供」

オーギュスト・ルノアール(ierre-Auguste Renoir) 「セーヌ川の風景 リュエル」「ヴィルヌーブ=レ=サブィニョン」

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(Henri Marie Raymond de Toulouse-Lautrec-Monfa ロートレックの後ろにモンファって作って今回調べて初めて知りました。ロートレック展=シカゴ美術館展にも行ったことがあるのに・・・若い頃の「私」も大したことありませんねぇ。) 「漁船」

ギュスターブ・カイユボット(Gustave Caillebotte) 「トゥルーヴィルの庭」「コロンブの丘」「セーヌ川の舟と小屋」「セーヌ川岸」

ポール・シニャック(Paul Victor Jules Signac) 「セーヌ川 クルブヴォワにて」

フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Willem van Gogh) 「ヌエネンの農家」「アルルの跳橋」

アンリ・ル・シダネル(Henri Le Sidaner) 「薔薇の咲く家 ベルサイユ」

このうち、ゴッホのアルルの跳橋が入場券に印刷されています。

モネ画集 (世界の名画シリーズ)

モネ画集 (世界の名画シリーズ)

 

 

ゴーギャン画集 (世界の名画シリーズ)

ゴーギャン画集 (世界の名画シリーズ)

 

 

ルノワール画集 (世界の名画シリーズ)

ルノワール画集 (世界の名画シリーズ)

 

 

ゴッホ画集 (世界の名画シリーズ)

ゴッホ画集 (世界の名画シリーズ)

 

 

第4期は「新印象主義

ジョルジュ・スーラ(Georges Seurat) 「バルビゾンの風景と人物」

レオ・ゴーソン(Léo Gausson) 「ラニー=シュル=マルヌのエチューブ通り」

アルベール・デュボア=ピエ(Albert Dubois-Pillet) 「レセップス埠頭、ルーアン

アシール・ロージェ(Achille Laugé) 「川辺のプロムナード」

アルフレッド・ウイリアム・フィンチ(Alfred-William Finch) 「北海沿岸の村」

マクシミリアン・リュス(Maximilien Luce) 「サン=トロペ」

テオドール・ヴァン・レイセルベルヘ(Théo van Rysselberghe) 「サン=トロペ」「グリ=ネ岬」

アンリ=エドモン・クロス(Henri-Edmond Cross) 「海の日没」

ポール・シニャック(Paul Victor Jules Signac) 「習作第8番 サモワのセーヌ川」「コンカルノーの港」

スーラやシニャックなど新印象派を代表する作家は日本でも相当有名だと思っていたのですが、日本語の電子書籍では出版されていないようです。

英語版がいくつかあるので紹介しておきます。

Seurat (Mega Square)

Seurat (Mega Square)

 

  

Paul Signac (Mega Square)

Paul Signac (Mega Square)

 

 

第5期は「象徴主義-ナビ派

ポール・ゴーギャンEugène Henri Paul Gauguin) 「ブルターニュの少年」

エドゥアール・ヴュイヤール(Édouard Vuillard) 「干草」

ピエール・ボナール(Pierre Bonnard) 「ボートにて」「セーヌ川河畔の牧草地」「窓越しの風景」

モーリス・ドニ(Maurice Denis) 「ピンクの教会 ティヨーロワ」

ゴーギャンは紹介済です。ボナールやドニはフランス語版があるみたいです...

ナビ派」の解説を紹介しておきます。

artscape.jp

 

第6期は「フォービスムへの道」

アンリ・マティス(Henri Matisse) 「コルシカ島 古い風車」

アルベール・マルケ(Albert Marquet) 「パリ郊外」

キース・ヴァン・ドンゲン(Kees Van Dongen) 「フルーリの家」

モーリス・ド・ヴラマンク(Maurice de Vlaminck) 「シャトゥー橋」

フォービズムの解説を紹介します。

フォーヴィスム - Wikipedia

ナビ派」も「フォービスム」も中学か高校程度の教科書に載っていた言葉だと記憶していたのですが、解説も書籍も充実していないのには、ちょっと驚きました。

やっぱり図書館が1番なのでしょうか。そういう意味では、宇部高専の図書館は凄かったのかも・・・。

 

第7期は「周辺国へのひろがり、ドイツ印象派

マックス・リーバーマン(Max Liebermann) 「厩務員と馬」「善きサマリア人

ロヴィス・コリント(Lovis Corinth) 「ハンブルクの皇帝記念日」「ガラスの花瓶に生けた赤い薔薇」

マックス・スレーフォークト(Max Slevogt) 「葡萄の陰で ノイカステル」「サクランボの収穫 ノイカステルの眺め」

ヴィルヘルム・トリューブナー(Wilhelm Trübner) 「フラウエンキームゼーにて」

フリッツ・フォン・ウーデ(Fritz von Uhde) 「庭に佇む画家の3人の娘たち」

 

「ドイツ印象派」は若い頃に勉強した記憶があるのですが、内容はすっかり忘れていました。これを機に再度勉強しようと思ったのですが、適切な書籍が無く、いったいどんな本で勉強したのか不明です。

南米に渡る際、殆ど全ての書籍を処分したことが今は悔やまれますね。

ドイツ印象派の本を探していた際に面白そうな本を見つけました。

現代アート、超入門! (集英社新書 484F)

現代アート、超入門! (集英社新書 484F)

 

 さすがに活字の書籍は今の私の視力からご遠慮したい。

電子化してくれないかな...

さて、今回の展示会の総括ですが、普段あまり美術品鑑賞に興味が無い人達にも十分に楽しめる構成と内容になっていると感じました。

特に七つに分けられたテーマに沿って配置された作品は、美術史を勉強する学生、または学生時代の経験や知識を振り返ってみる年配の方達にも判りやすかったと思います。

そのうえ、土産物コーナーで売っていた画家のイラストクッキーが素晴らしくて500円という高額で無ければ思わず買っていたかもしれません。(^0^)

 

スケジュールが密だったので、巡回を終えた後、早々に県立美術館を後にしたのですが、喫茶店で面白そうなスイーツセットを売っていたのが記憶に残っています。

 

帰りは市民会館と競艇場を一瞥してから、須崎公園を抜け、日銀福岡支店前を通ってから福岡市中央郵便局へ。

日銀福岡支店といえば、現役時代は重厚でエリートがいる場所ってイメージだったのですが、歳をとったせいか、白川前総裁のイメージが悪すぎたのか、腹の出た年寄りが通う時代遅れの建物という印象を持ってしまいました。

 

天神は1年以上ご無沙汰だったのですが、あまり変化は無いようです。

 

天神はあまりみるところが無いと感じたので、昼食はファミマのおにぎりで済ませ、激変する博多駅周辺を散策することに。

 

博多駅では新にオーブンした丸井を見て、一階のスタバで新メニューの「カンタロープメロン&クリームフラペチーノ」を注文しましたが、メロンの果肉がゴロゴロしていてこれは「良い」と感じました。

www.starbucks.co.jp

そのあと、ヨドバシカメラに向かい・・・

同窓会で見せてもらった自衛隊で勤務しているI君の熊本県被災地の状況等書きたいことが山ほどあるのですが、取りあえずここまで。

ホントに忙しい1日でした。