haru_z1kのブログ

30年勤めた国家公務員を中途退職し、ボリビアで中山間地農業をやっていましたが、実家の事情で急きょ帰国しなければならない羽目に...。ボリビアには当分戻れそうにないので、これ以上ボケが進まないように、ニュースや生活の中から頭の体操をしていこうと考えています。

iMac 21.5 inch 2012modelの故障

昨年3月末に購入したiMac 21.5 inch 2012年modelが故障しました。

ドライアイの影響もあって購入した目的(文書作成と作画)も十分に果たせないまま、僅か1年足らずで、しかも、補償期間が過ぎた直後に故障しました。

正直なところ「ああ、やっぱりか」と思いました。実はiMacの購入に際しては随分と悩みました。Steveが生きていた頃であったら、間違いなくハイスペック機を大金をはたいてでも購入したのですが・・・。

どうも後任のTimには、経営の才能はあるようですが、「夢を売る」ということは理解できていないのではと感じていたからです。

 

話は少し遡るのですが、1985年、Steveが最初にAppleを追い出されたあと、経営の立て直しで、ハードとソフト一体で商売していたAppleが、ハードへの参入を他社に認めました。高価格だったマックは値段を下げて一時的にシェアを回復しますが、故障が頻発したことで、だんだんとシェアを落としていきました。いくらデザインやユーザーインターフェイスに優れていようとも故障が頻発するのではダメですよね。

私も1984年に初代Macintochを見て以来の熱烈なマックファンだったのですが、農水省の研究機関でたまたま故障したマックの内部を見る機会があり、コンデンサーに粗悪品を使っていたのをみて、マックを購入するのを諦めました。結局、私が生まれて初めてマックを購入したのは2003年のPowerBookG4でした。

 

まぁ、異常なまでに高騰したAppleの株価を前に、収益を落とすことが許されないTimは、たぶん、入門機として位置づけられているiMacには安い部品しか使わないだろうなとは思いました。でも、現時点で、マックの他を圧倒するユーザビリティーは新しくパソコンを購入するのに、「マックを選ばない」という選択肢を与えるものではありませんでした。

しかし、高価なアップルの延長補償(AppleCare Protection Plan)に入っても、2年延長しかありませんし、最も壊れやすいハードディスクやメモリも品質が向上しているのでいくら安い部品を使っていても3年は持つだろうと・・・。それに自作歴20年以上の私には壊れたらパーツ交換くらい簡単だという自負もありました。

その淡い期待はあえなく潰え、たったの1年...........トホホ.........です。

 

さて、故障の状態ですが、

前回ブログを書いたときに電源を入れて立ち上がるまでに5分以上かかったので、購入後初めてのメンテナンス作業に入りました。まず、「アプリケーション」の「ユーティリティー」フォルダにある「ディスクユーティリテイー」というソフトを立ち上げ、「ディスクのアクセス権を検証」したところ、Safari関連で幾つか異常が見つかったので「修復」し、更に「ディスクを検証」して異常が無いことを確かめました。

次に、「システム環境設定」から起動ディスクを選択して、Macintosh HDが選択されているかを確認したら、これが外れていました。OSXはアップデートすると時々起動ディスクの選択が外れることが有り、これが原因で起動時間が遅くなります。(私のiMacは一番安い基本構成で購入しているのでFusion Driveではありません。)

起動ディスクをMacintosh HDにして、再起動をポチッと。

あれっ。なんか更に遅くなったような。。。

 

Time Machineは専用HDDを常時USB3.0経由で接続しているので、最新のバックアップがあることを確認し、今度はcacheのクリーニングを行うことにしました。

私のiMacにはgoogleDrive、AdobeCreativeCloud、NortonInternetSecurityがインストールされ、ペンタブレットのバンブードック、PanasonicBlu-ray Driveそして、英字USBキーボードと日本語Wirelessキーボードが接続されています。

システムキャッシュに異常があり、これらの読み込みの際に時間がかかっている可能性もあるので、「アプリケーション」の「ユーティリティー」フォルダにある「ターミナル」というソフトを立ち上げ

sudo kextcache -system-prelinked-kernel

とタイプしてreturn keyを押します。管理者権限のパスワードが求められるのでそれも入力してReturn。私のマシンではキャッシュのクリアに30秒以上かかりましたが、これはマシンの状態によって変わります。ウインドウズマシンと違ってプロンプトは点滅しませんので「終了」したことが分かりにくいかも。

UNIX系のOSを扱ったことがある人ならすぐに分かると思うのですが、ターミナルというソフトを立ち上げた直後に表示されるカーソル前の文字列が再度表示されれば作業終了です。

kext cacheの詳細はアップルのdeveloper'sForumで確認できます。

https://developer.apple.com/library/mac/documentation/Darwin/Reference/ManPages/man8/kextcache.8.html

 

再起動すると若干早くなりました。

ところが、今度は、インターネットの閲覧中にフリーズが起こるようになりました。マウスのポインターが虹色円盤に変わって、そのページだけが動きません。どのサイトでも同じ症状が出るのでサイトの問題ではありません。

Safariの「環境設定」を開いて「プライバシー」タブから「全てのwebサイトデータを削除」しますが、症状は変わりません。

googleで検索のため日本語を入力すると、今度は日本語に変換する作業中にフリーズします。以前、ウインドウズマシンですがメモリ異常が見つかったときとよく似た症状が出ています。しかし、今回はシステムキャッシュを更新したのでシステムキャッシュが壊れている可能性もあります。とうとう完全にフリーズ。仕方が無いので電源を4秒以上押して強制的に「システム終了」しました。

カーネルパニックを起こしている可能性もあるので、念のためParameter RAMのリセットを行いました。起動時に「option」「 command」「R」「P」の4つキーを同時に押しておくと、1回目の「ジャーン」という起動音がなった後に電源が切れ、2回目の起動音がなりますのでそこでキーを離します。

カーネルパニックの説明は次の通りです。

http://support.apple.com/kb/TS3742?viewlocale=ja_JP

今度は起動してもDockが表示されなかったり、壁紙が1秒ごとに切り替わったり、完全にシステム異常が起こってしまいました。こうなるとどうしようもありません。再インストールすることにしました。

起動時にcommand + Rキーで再インストール画面をたちあげます。Time machine から最新のバックアップを選択して待つこと約2時間。iCloudの設定を行えば、再インストール完了です。

ただ、google Driveだけは、Time machineから再インストールするとDriveを認識しなくなるので、タイトルバーにあるグーグルドライブのアイコンをクリックし、「同期ができません」という注意表示を選択し「接続解除」し、再インストール(再ログイン)しなければなりません。

グークールドライブフォルダにあるファイルを全て削除し、再びタイトルバーのグーグルドライブアイコンからログインすれば、再インストールできますが、私の場合、端末認証のためいちいち携帯メールで6桁の暗証番号を受け取る必要があります。

さて、今度はサクサク動いてひとまず安心。ところが再インストール後4回目の起動で、またフリーズが・・・・。

こうなるとソフトに問題がある可能性もあります。アップデートの履歴を見るとOSX Mavericks 10.9.4のインストール直後くらいから症状があり、Webサイト閲覧中にフリーズすることが多いので、セキュリティーソフトであるNortonの影響を疑いました。

Nortonは昨年12月末に導入したので、Time machineを使ってウイルスバスターを使っていた頃にまで戻しました。再インストール直後は正常に動くのですが、数日使っていると同じ症状が・・・。

こうなると残された手はクリーンインストールしかありません。

起動時にCommand + RキーでOSXのインストールを選択します。あとは必要最低限(ウイルスバスター、Appach Open Office、ATOK2014、Adobe Flash Player、MS Silver Light、GarageBandiMovieEvernoteGoogle Chrome + Drive)のソフトをインストールして、App StoreからOSXのアップデートを行い終了です。

これもインストール直後はサクサク動くのですが、数日するとまたフリーズが・・・。

こうなると不調の原因はハードとしか考えられませんが、異常部分を特定できないと、次に進めません。Windowsだといろいろなツールが無料ででているのですが、マックでは有料のものが多いうえ、「購入してみたが金額に見合う価値がない」というものも少なくありません。iPhone用のものはさすがに多種多様で使えるものも多いのですが・・・。

ネット検索やそうこうしているうちに、以前、PoweBook G4を使っていたときに、付属のディスクユーティリティーは起動ドライブの検証ができなかったことを思いだし、USB起動ドライブを作成することにしました。

これは、「るるぷらす、だおー」さんが大変分かりやすいブログを作成しているので紹介しておきます。

http://egyo.hateblo.jp/entry/2013/10/23/134526

USBは8GBあれば良いみたいですが、私は初期に必要なソフトもダウンロードして同じUSBに保存しているので、16GBを購入しました。

速度は関係ないので携帯性とデザインだけで購入しましたが、上下逆さまでも挿せるので、接点を良く確認してから挿入する必要があります。 

 

USBディスクからOSX Mavericksを起動すのは、まず、USBディスク(上記通りに作成すれば名称は自動的にOS X Base Systemになります。)を挿してから、「システム環境設定」の起動ディスクでUSBディスクを選択するか、optionキーを押しながら再起動し、USBディスクを選択します。

大きな画面ではOSXのインストール画面が立ち上がっていますが、ここでは、「タイトルバー」の「ユーティリティー」から「ディスクユーティリティー」を選択します。

「ディスクを検証」すると・・・

見つけました。しかも「修復不能なエラー」でした。

取りあえずマウント解除してもう一度クリーンインストールしました。

症状は更に悪化しました。クリーンインストール後1回目の起動でも同じ症状が出るのです。

ここでひとつ発見が。

この再マウントしてインストールしたHDDではUSBからディスクユーティリティーを立ち上げて「ディスクを検証」しても、エラーが見つからなくなっていたのです。SMART値にも異常がありません。つまり、物理的な不良セクタが隔離されていないのに表面上は「正常」として表示されるのです。

以前、自作のパソコンで高価なSCSI接続のハードディスクが壊れたため、フリーのソフトを使って修復したことがあったのですが、80GBのハードディスクでまる3日かかったことを覚えています。1TBのハードディスクの不良セクタにパッチを当てるのにどのくらいの時間がかかるのか戦々恐々です。そして、それ以前に、マックでハードディスクの不良セクタにパッチを当てるソフトを私は知りません。

 

仕方が無いので、MacBook Pro 2009 late modelのハードディスクをSSDに交換した際、余った320GBのハードディスクがあったので、それをUSB接続でこのiMacの起動ディスクとして使用することにしました。

現在、USB3.0経由の外付けハードディスクでiMacを使用し始めて二日目ですが、全く異常は見当たりません。故障した原因はハードディスクで間違いないでしょう。

 

ただ、この古いハードディスクを外付けに加工する際に極めて大きなミスを2つ。

 

ひとつ目はTime machine接続のハードディスクが一杯になり、古いデータが失われたこと。これで、以前使用していたソフトの大部分が失われました。

 

ふたつ目はMacBookのBootCampパーティションを誤ってマウント解除してしまったこと。Windows7のシステムディスクやWindows関係のソフトは全てボリビアにおいてきているので、ワードやエクセルが必要な作業ができなくなりました。wincloneというソフトでバックアップは取ってあるので、Windows7を購入してbootcampパーティションさえ作成すれば元に戻せるのですが、そのためだけにWindows7を購入するのはためらいがあります。

ちなみに今回の作業中、マックで使えるハードチェックのソフトを幾つか発見したので紹介しておきます。

 

まず、メモリですが

マック専用のメモリを販売しているというマックメムのサイトからremberという無料のソフトをダウンロードします。

http://www.macmem.com/memtest.html#RemberDownload

 

次にハードディスク

英語のソフトですが、Drive Dxというソフトを使えば不良セクタを数秒で発見できました。Drive Dxは

http://binaryfruit.com/drivedx

からダウンロードすれば10日間試用で入手できます。購入する場合はApp Storeからでも

2000円で購入できるみたいです。

外付けハードディスクの場合は、ドライバーをインストールすれば、状態を確認できます。ただ、注意しなければならないのは一度インストールするとアンインストールは少し難しいみたいです。

http://binaryfruit.com/drivedx/usb-drive-support

完全スキャンは購入しないとダメみたいなのでライセンス等について現在問い合わせ中です。SSDの寿命表示という面白い機能もあるみたいなので、使えるようだったら、このブログでも紹介したいと思います。

2014.07.19追記

この会社、 問い合わせに対して「なしのつぶて」です。オススメできません。

現在アンインストールしてDrive Ginius 3というソフトを使っています。インストール後に表示されるパネルから「デモ」を選択して無料で使用してもHDDの異常はきちんと検出できました。(修復→検証。約2時間かかりました。)

2014.08.05追記

Drive DXに関する追加情報です。先日、夏期休暇中だったので返事が遅れてすまないという趣旨のメールが届きました。一つのライセンスで3台までインストール可能で、App Store経由で購入したものには、外付けHDD等(USBメモリ等も含む)をチェックするためのドライバが同梱されていないうえ最新版ではないということでした。反応速度は試したものの中で1番早かったので古いノートパソコンやCPUパワーの小さいデバイスを使用している人にはお勧めです。

 

あとメンテナンスソフトとしてOnyXという無料ソフトが紹介してありました。

http://tukaikta.blog135.fc2.com/blog-entry-146.html

または

http://inforati.jp/apple/mac-tips-techniques/system-hints/how-to-maintain-mac.html

http://onyx.softonic.jp/mac

ダウンロードは

http://onyx.softonic.jp/mac

私もインストールして使ってみたのですが、かなり動作環境に詳しくないと設定が勝手に変えられてしまう可能性が高いようです。私はインターネットのキャッシュファイルの削除のみに使用しています。